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エンジンの魅力を味わいたいなら新世代V6ネットゥーノ

マセラティ グレカーレ
GTは2リッター直4ターボエンジンとモーター、そしてeブースター(電気式スーパーチャージャー)を組み合わせるマイルドハイブリッドを搭載

モデナ近郊のサーキットを出発し、しばらく田舎道を走る。舗装は荒れ気味で剥がれや陥没も多いなか、グレカーレはそうした変化を鷹揚にこなしながら、乗員にできるだけ不快な思いをさせないようショックをいなして進む。乗り心地が良いと評価できるポイントの一つだ。

幹線道路に出るとグラントゥーリズモとしてのマセラティの良さが際だつ。滑らかな乗り心地と背の高さを感じさせない安定感が嬉しい。ワインディングロードに入れば、今度は背が高いだけのスポーツカーのよう。前両輪の正確な動きが実に頼もしい。SUVだというのにハンドリングがピタリピタリと決まって、思わずにやけてしまう。

凄いな、と思ったのは雑草がぼうぼうと生え、瓦礫の多いオフロードを駆け上がった時だ。今こそSUVの出番とばかり、ドライバーに一切の不安を与えずによじ登っていく。制御が細かく利いており、実にコントローラブルでもあった。

トロフェオ
ブーメラン形のテールライトは、ジウジアーロがデザインした往年の名車3200GTがモチーフ。こちらはトップグレードのトロフェオ。

4気筒エンジンは必要十分な動力パフォーマンスを提供するが、官能的かと問われればさほどでもない。エンジンの魅力を味わいたい向きはぜひ、新世代のV6ネットゥーノを積んだトロフェオを選んでいただきたい。

マセラティ「グレカーレ」のディテールをチェック(画像3枚)

<p>ボディサイドにはさりげなくグレード名が記されている。</p>

ボディサイドにはさりげなくグレード名が記されている。

<p>4つのディスプレイを用い、クラスター周りのボタンをなくすことでモダンなデザインに</p>

4つのディスプレイを用い、クラスター周りのボタンをなくすことでモダンなデザインに

<p>ラゲージ容量は、トロフェオ(写真)が570リッター、GTとモデナが535リッター</p>

ラゲージ容量は、トロフェオ(写真)が570リッター、GTとモデナが535リッター

マセラティの本分はGT=グラントゥーリズモだ。その名もGTというグレードは、GT性能はもちろん、ちょっとしたスポーツカーとしても扱えるし、オフロードだって器用にこなす。一粒で三度美味しいアフォーダブルなSUV。今、このクラスでもっとも注目すべきモデルであることは間違いない。

文=西川淳 写真=マセラティ ジャパン 構成=iconic

<p>ボディサイドにはさりげなくグレード名が記されている。</p>

ボディサイドにはさりげなくグレード名が記されている。

<p>4つのディスプレイを用い、クラスター周りのボタンをなくすことでモダンなデザインに</p>

4つのディスプレイを用い、クラスター周りのボタンをなくすことでモダンなデザインに

<p>ラゲージ容量は、トロフェオ(写真)が570リッター、GTとモデナが535リッター</p>

ラゲージ容量は、トロフェオ(写真)が570リッター、GTとモデナが535リッター

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