2022年に刊行された『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』の第2弾として、「複雑時計編」が発売となった。本書ではここ数年ブームが続いている複雑時計に絞って、その魅力的な機能や難解に動く「しくみ」を、とにかくわかりやすく解説。奥が深いさまざまな複雑機構のしくみをご紹介しよう。
時計の発展に貢献したキーパーソン
時計を作った重要人物
時を計る道具としての時計 ―― それは、人類の叡智が生み出した結晶でもある。日時計から始まり、振り子時計、懐中時計、腕時計、原子時計へと発展してきた時計の歴史の裏には、多くの偉人たちの存在があった。時計史に確かな足跡を残す偉人のプロフィールを紹介する。
トーマス・マッジ【MUDGE, Thomas】
(1715〜1794)
レバー脱進機の発明により携帯用時計の精度が向上
イギリス・デヴォン州生まれ。幼い頃から機械いじりが好きだったマッジは、時計師を志しグラハム工房に入門。後世に残る名作を数多く製作したが、中でも携帯時計用のレバー(てこ)脱進機を発明した功績は大きい。マッジはその発明を独占しなかったため、後に、多くの時計師が独自に改良を加え、より完成度の高い脱進機へと進化させていった。1771年に自分の工房を譲り、その後は高精度マリンクロノメーターの開発に専念。1776年に王室の時計師に任命された。
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『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ【複雑時計編】』
定価:2,420円(税込)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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