2022年に刊行された『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』の第2弾として、「複雑時計編」が発売となった。本書ではここ数年ブームが続いている複雑時計に絞って、その魅力的な機能や難解に動く「しくみ」を、とにかくわかりやすく解説。奥が深いさまざまな複雑機構のしくみをご紹介しよう。
時計の発展に貢献したキーパーソン
時計を作った重要人物
時を計る道具としての時計 ―― それは、人類の叡智が生み出した結晶でもある。日時計から始まり、振り子時計、懐中時計、腕時計、原子時計へと発展してきた時計の歴史の裏には、多くの偉人たちの存在があった。時計史に確かな足跡を残す偉人のプロフィールを紹介する。
フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズ【JONES, Florentine Ariosto】
(1841〜1916)
機械化による製造技術をスイスの時計産業に導入
アメリカ・ボストン出身の時計職人。1868年、スイス・シャフハウゼンでインターナショナル・ウォッチ・カンパニー(現IWC)を設立。彼の開発した「ジョーンズ・キャリバー」は、アメリカで特許を取得したユニークな懐中時計用ムーブメントとして知られている。また彼は、ライン川の水力発電を利用し、オートメーションとスイスの伝統的な精密技術を融合した近代的な時計製造を導入した。1874年にシャフハウゼンの実業家ラウシェンバッハ家に事業を譲り、故郷へと戻っていった。
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『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ【複雑時計編】』
定価:2,420円(税込)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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