自然な対話が、キャデラックとコルベットの車内体験をさらに高める
ゼネラルモーターズ(GM)は2026年6月、Googleの生成AI「Gemini」をキャデラックおよびシボレー コルベットに導入すると発表した。対象となるのはGoogle built-in搭載車で、従来のGoogleアシスタントに代わる生成AIアシスタントとして順次提供される。より自然な対話による車両操作を実現し、コネクテッドカーの進化を象徴する新たな取り組みとして位置づけられる。
今回採用されるGeminiは、決められた音声コマンドを認識する従来型の音声操作とは異なり、日常会話に近い自然な言葉で車両とコミュニケーションできる点が特徴だ。会話の流れを理解しながら複数の指示にも対応し、目的地検索やメッセージ作成、ルート提案、車両機能の操作などを、より直感的に行えるようになる。
キャデラックでは、ブランドが掲げるラグジュアリー体験を支えるデジタル機能のさらなる充実を図る。一方、シボレー コルベットでは、高性能スポーツカーとしての走りだけでなく、日常域での利便性向上にもつながるアップデートとなる。コルベットは1953年の初代登場以来、アメリカを代表するスポーツカーとして進化を続け、現行C8では歴代初となるミッドシップレイアウトを採用。スーパーカーに迫る運動性能と日常での扱いやすさを両立している。今回のGemini導入により、その魅力に新たなデジタル体験が加わることになる。
GMは今回の導入を、OnStarを中心に構築してきたコネクテッドサービス基盤の進化として位置づける。対象車両にはOTA(Over The Air)によるソフトウェアアップデートを通じて順次展開され、追加のハードウェアを必要とせず機能を利用できる。日本市場では、2025年モデル以降のキャデラックEVと、2026年モデル以降のシボレー コルベットへの導入が予定されている。今後は対応市場や対応言語も順次拡大される予定だ。
自動車業界では電動化と並行して、ソフトウェアによる価値向上が競争力を左右する時代へ移行しつつある。GMが推進するGeminiの導入は、車両そのものの性能だけでなく、車内で過ごす時間やドライバーとのコミュニケーションまで含めて進化させる取り組みとして、次世代モビリティの可能性を示すものといえるだろう。
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