史上最大規模の改良によるフラッグシップの再定義、デジタルとクラフトマンシップをさらに深化
メルセデス・ベンツは2026年6月、「Sクラス」をマイナーチェンジ、予約注文の受付を開始した。今回の改良では、車両全体の50%以上にあたる約2700点の部品を新規開発または再設計。Sクラス史上最大規模のアップデートが施された。価格はS 450 d 4MATICが1598万円、S 580 4MATIC longが2365万円。
Sクラスは、常にその時代の最新技術を先行投入してきたメルセデス・ベンツのフラッグシップである。安全技術や快適装備、電子制御技術など、自動車業界の新たな基準を築いてきた存在として知られる。今回の新型は、自動車誕生140周年という節目に合わせて刷新され、ブランドの技術力とラグジュアリーの方向性を示すモデルとして位置づけられる。
エクステリアでは、従来比約20%拡大された大型ラジエターグリルが目を引く。クローム仕上げの4本ルーバーやイルミネーテッドラジエターグリルを採用し、スターパターンをあしらったDIGITALライトとともに、フラッグシップらしい威厳を強調した。リアには片側3つのスターデザインを取り入れた新型コンビネーションランプを装備し、ブランドアイデンティティをより鮮明に表現している。
インテリアでは、Sクラスとして初めて「MBUXスーパースクリーン」を全車標準装備。14.4インチのメディアディスプレイと12.3インチ助手席ディスプレイを組み合わせることで、デジタルとラグジュアリーを高次元で融合した。さらに第4世代MBUXと自社開発のMB.OSを採用し、Google Mapsベースのナビゲーションや生成AIを活用したバーチャルアシスタントなど、車両全体をインテリジェントなエコシステムへ進化させている。OTAによる継続的な機能更新にも対応する。
パワートレインは、3.0リッター直列6気筒ディーゼルを搭載するS 450 d 4MATICと、最高出力395kWを発生する4.0リッターV8ガソリンエンジン搭載のS 580 4MATIC longを設定。全モデルにISGを組み合わせることで、力強さと滑らかさを両立している。価格はS 450 d 4MATICが1598万円、S 580 4MATIC longが2365万円だ。
また、新たに「MANUFAKTUR Made to Measure」を導入した点も注目される。100色以上の外装色や400色以上のインテリアカラーを用意し、顧客ごとの理想を反映した一台を仕立てることが可能となった。
自動車業界が大きな転換期を迎えるなかでも、Sクラスは単なる移動手段を超えた技術のショーケースであり続ける。今回のマイナーチェンジは、メルセデス・ベンツが考える次世代ラグジュアリーの現在地を示すものといえるだろう。
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