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Cクラスの“ワゴン”で4WDはオールテレインのみ

Cクラス初のクロスオーバーモデル、オールテレイン
Cクラス初のクロスオーバーモデル、オールテレイン。車高が高くなったことで乗降性も向上、アイポイントが高くなり視認性も良くなっている。

パワートレインは、2リッターの直列 4 気筒ディーゼルターボエンジンに、マイルドハイブリッドシステムの ISG、そして9速オートマチックトランスミッションを組み合わせる。

エンジン
マイルドハイブリッドシステムを採用することで、燃費を17.9km/L(WLTCモード)としている

エンジン単体で最高出力200ps、最大トルク440Nmを発生し、ISGによって最大で20PS、208Nmのブーストが加わる。ISGの存在をことさらに感じるわけではないが、トルクフルなクリーンディーゼルに、精密に制御されたモーターのサポートが加わることで、発進、加速、巡航とあらゆる場面で、スムーズでまったくストレスを感じることがない。

メルセデス・ベンツ Cクラスオールテレイン
Eクラスのオールテレインが電子制御のエアサスを装備していたのに対し、こちらはコイルスプリングを採用する。

エンジンやトランスミッションの特性を切り替えるDYNAMIC SELECTには、「ECO」、「COMFORT」、「SPORT」に加えて、オールテレイン専用の「OFFROAD」「OFFROAD+」の2つのモードが用意されている。今回は試す場面はなかったが、「OFFROAD」では、トランスミッションがオフロードモードに切り替わり、雪道や悪路での走破性をアップ。「OFFROAD+」では、急な下り坂での走行をサポートし、上り坂の途中で動けなくなった場合にはリバースを選択し、安全に下ることができる機能も備えているという。このあたりは、SUVそのものだ。

後部座席のシート
現行Cクラスはホイールベースの拡大により、後席が旧型より広く快適になっている。

ADAS(先進運転支援システム)は、Sクラス譲りの最新のもので、「アクティブステアリングアシスト」など高速道路での運転支援機能はさらに進化しており、ロングドライブ時のドライバーの疲労を軽減してくれる。また、片側あたりの解像度は 130 万画素という高機能ヘッドライト、DIGITALライトが先行車や対向車を認識し配光を自動で緻密に制御。夜間のドライブでのストレスを大幅に軽減してくれる。

現在、Cクラスステーションワゴンに4MATICの設定はないので、4WDが欲しいとなれば、必然的にオールテレインになる。オンロードの快適性、オフロード走破性、最新インフォテインメントによる先進性、そしてSクラス譲りの安全性と、さすがの“全地形対応”モデルである。車両価格796万円は、Cクラスとしては決して安くはないけれど、この全方位での完成度の高さを見せつけられたら、やはり納得してしまうのだ。

撮影=河野敦樹、メルセデス・ベンツ グループAG. 構成=iconic 文=藤野太一 

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