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サステイナビリティへと続くミニマリズム

ポール・スミスとのコラボEV、MINI
アンテナやフォグライトは取り除かれスッキリとした印象となった。テールライトは現行MINIがユニオンジャックを模しているのに対し、MINI ストリップは中央をくり抜いただけのシンプルなデザイン。

エクステリアには、再生プレキシガラスを使用することでくり抜かれたように見えるルーフや、腐食などを防ぐ最低限の塗膜のみという無塗装のボディパネルを用いた。亜鉛メッキ鋼板の研削痕はあえて残すことで実用品であることをアピール、氏はこれを「完璧な不完全さ」と名付けている。

シースルーのポール・スミスとのコラボEV、MINI
再生プレキシガラス製ルーフの下には、固定箇所などをそのままにした骨格が見える。内装の内張りもないため、乗車時に足元やドアパネルなどから骨格を間近に見ることができる。

また、ボディパーツを固定するボルトをわざと見えるようにすることで、脱着や(廃車後の)リサイクルの容易さをアピールしている。他にも、再生プレキシガラスを用いたラジエターグリルやホイールカバーを採用、資源節約のための再生パーツで空気抵抗を低減させ(理論上ではあるが)電費を向上させている。

ポール・スミスとのコラボEV、MINIのコックピット
インテリアにはミニの特徴的デザインである丸い形状を各所に散りばめている。スイッチはウィンドウ開閉やエンジンスタートなどに限られ、5つに簡素化されている

3つのテーマはインテリアにも及んでいる。メーターやインフォテインメントシステムが省かれ、ダッシュボードにはスマートフォン用スタンドが設けられているだけ。ボタン類を極力排除するなど、室内は徹底的にミニマリスティックで機能的に。ドアの内張りやステアリングは最低限に覆うメッシュ素材とされ、窓枠には電装系ハーネスが露出する構造となっている。

ポール・スミスとのコラボEV、MINIのシート

また、多くのクルマで使われている発泡プラスチックの代替にもなり得るという再生コルクをダッシュボードなどに使用。コルク素材は人工的な結合剤なしで製造でき、製造時にはCO2と結合するため温室効果ガスの削減も可能という。さらに、寿命を迎えた際には廃棄ではなく、完全リサイクルできるそうだ。

ポール・スミスとのコラボEV、MINIのデジタルメーター
ベース車ではデジタルメーターが存在する場所に、ポール・スミスのブランドロゴが備わっている。

クルマとその製造に従来以上のサステイナビリティを提言するMINI ストリップ。一点物のため、このクルマを手に入れることはできない。しかし、使用されたアイデアや素材はすぐに実用可能なものが多く、今後登場するEVをはじめとしたクルマたちに採用され、実際に体感できるようなるかもしれない。

文・編集=iconic 写真=BMW AG

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