2022年に刊行された『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』の第2弾として、「複雑時計編」が発売となった。本書ではここ数年ブームが続いている複雑時計に絞って、その魅力的な機能や難解に動く「しくみ」を、とにかくわかりやすく解説。奥が深いさまざまな複雑機構のしくみをご紹介しよう。
時計の発展に貢献したキーパーソン
時計を作った重要人物
時を計る道具としての時計 ―― それは、人類の叡智が生み出した結晶でもある。日時計から始まり、振り子時計、懐中時計、腕時計、原子時計へと発展してきた時計の歴史の裏には、多くの偉人たちの存在があった。時計史に確かな足跡を残す偉人のプロフィールを紹介する。
ダニエル・ジャンリシャール【JEANRICHARD, Daniel】
(1665〜1741)
ジュラ地方の時計製造の歴史における第一人者
スイスのル・ブラッシュの農家に生まれる。時計産業の中心地であるこのジュラ地方で、分業システムを最も早く取り入れたのがジャンリシャールだった。イギリス人の馬の仲買人から懐中時計の修理を依頼されたのをきっかけに時計製造の技術を修得。 その時計の修理をしただけでなく、手作業ですべてのピースを作り上げ複製まで作ってしまったという逸話が彼には残されている。1705年にル・ロックルに移ってからは本格的に時計製作に取りかかり、時計産業の発展に貢献した。
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『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ【複雑時計編】』
定価:2,420円(税込)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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