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メーカーの垣根を越えたモデルなど、バリエーションを拡大

アバルト 124スパイダー
マツダ ロードスターをベースにフィアット製1.4リッターターボを搭載、独自の内外装に仕立てたのがアバルト 124 スパイダー。足回りなどもロードスターとは異なる仕様とされた。生産は広島のマツダ工場が担当、価格は6MTが406万円、6ATが416万9000円。

そうした中で、マツダロードスターは、(フィアット)アバルト124スパイダーと共同開発し、フィアットの生産もマツダが引き受けることで、単体では多くの販売台数をのぞめない2シーターオープンカーをビジネスとして成立させている。

トヨタ スープラ
BMW Z4の姉妹車となるトヨタ スープラ。トヨタのスポーツカーブランドであるGRのグローバルモデルとして登場、トヨタのスポーツヘリテージを意識した形状のクーペボディが採用されている。17年ぶりにスープラの名称が復活、2リッター直4ターボと3リッター直6ターボを搭載、価格は490万~690万円。
BMW Z4
スープラの姉妹車として登場した3代目となるBMW Z4。旧型のハードルーフからソフトトップへと変更された2シーターオープンだ。メッシュのグリルなどを備えた最新ブランドマクスを採用、2リッター直4ターボと3リッター直6ターボ(Mパフォーマンス)を搭載、価格は580万~855万円。

同様のやり方を取り入れたのが、トヨタとBMWだ。トヨタはクーペボディのスープラ、BMWはオープンボディのZ4という姉妹車として棲み分けし、生産はすべてオーストリアのマグナシュタイヤーに委託されている。ポルシェはオープンボディのボクスターに加えて、クーペボディのケイマンをラインナップに追加したことで販売台数を拡大した。

ジャガーの2シータースポーツがFタイプ
ジャガーの2シータースポーツといえば、Fタイプ。クーペとコンバーチブルが用意される。2リッター直4ターボ、3リッターV6スーパーチャージャー、5リッターV8スーパーチャージャーを搭載し、価格は1101万円~1737万円。

比較的最近に登場したモデルがジャガーFタイプだ。こちらもクーペとコンバーチブルがある。またオープンというよりもタルガトップというべきものだがロータスという選択肢もある。そもそもマツダ ロードスターのルーツはロータス エランと言われており、英国メーカーはスポーツカーに対して今も強いこだわりをもっている。ちなみに、オーバー1000万円クラスの英国スーパーカーには、マクラーレンも控えている。このあたりは次回にまとめて紹介したい。

ダイハツ コペン2代目
リトラクタブルハードルーフを備えた軽の2シーターオープンがダイハツ コペン。2代目となる現行モデルは外板パネルを脱着可能な構造を採用、GRスポーツ以外に3種類のスタイルが用意される。価格は188万6500円~となっている。
ダイハツ コペンGRスポーツ
トヨタのスポーツカーブランドであるGRが送り出した、ダイハツ コペン GRスポーツ。ボディ剛性や足回りが変更され、エクステリアも空力を向上させるデザインとされた。価格は7速CVTが238万円、5MTが243万5000円となる。

また日本独自の軽自動車規格にダイハツ コペンがある。こちらもトヨタとの協業でGRスポーツのバッジをつけたスポーティなモデルなどを追加し、バリエーションを増やしている。

マツダ創立100周年を記念したロードスターの特別仕様車
マツダ創立100周年を記念したロードスターの特別仕様車。Sレザーパッケージをベースにスノーフレイクホワイトパールマイカの外板色にダークチェリーのソフトトップを採用、記念バッチが各部に備わった。2021年3月までの限定販売となり、価格は6ATが339万4600円、6MTが327万9100円。

いずれにせよ、この価格帯の2シーターオープンというものは、国籍もメーカーの垣根も越えた協力関係によってどうにか成立しているのが現状だ。そして、これらのラインアップを見渡してみると、マツダロードスターがいかにアフォーダブルであるかがよくわかる。伊達にギネス記録を更新し続けているわけではない。コンパクトな2人乗りオープンスポーツカーを狙うなら、世界に誇れる日本車の代表格といえるマツダ ロードスターを一度は味わっておくといい。ちなみにいまならマツダ100周年特別記念車(2021年3月末受注まで)も手に入る。

文/藤野太一 編集/iconic

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