「まずは知ってもらうことから始まる」
マクドナルド全2900店舗で取り組むSDGsとは?
現在、ファッションを含め、あらゆる業界で、SDGsへの取り組みが進んでいる。とはいえ、SDGsの詳細がいまいちわからない方も多いのでは? そこで積極的にSDGsを推進する身近な存在、日本マクドナルドにSDGsのいまを聞いた。
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SDGsとは?
SDGsは、「Sustainable Development Goals」(持続可能な開発目標)の略称である。地球環境のみならず、貧困や紛争、飢餓などの諸問題の解決のために2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載されたもの。この国際的な目標では、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指している。
マクドナルドが考える「つくる責任、つかう責任」とは
〈教えてくれた人〉石黒友梨さん
2018年中途入社。日本マクドナルド株式会社コミュニケーション&CR本部 広報部マネージャー。ピープルやSDGs関連など、マクドナルドブランド向上のための広報やプロジェクト企画・運営を担当。
普段、マクドナルドの店舗を利用する読者も少なくないと思う。マクドナルドは世界100以上の国と地域、約4万店舗でSDGsの取り組みを展開中だ。私たちが、マクドナルドを通じて、“地球や人々によいこと”と、どんなふうにかかわることができるのだろう。
2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標として、国連加盟国の全会一致で採択されたのがSDGsだ。17の目標からなる、このプロジェクトのうち、全世界のマクドナルドでは、以下の6つの目標を中心に取り組みを行っている。
- 「飢餓をゼロに」
- 「働きがいも 経済成長も」
- 「つくる責任 つかう責任」
- 「気候変動に具体的な対策を」
- 「陸の豊かさも守ろう」
- 「パートナーシップで目標を達成しよう」
SDGsを表す言葉としてすっかり定着したサスティナブル(持続可能の意味)。日本マクドナルドでは、消費者に向けてサスティナブルの理解を深めるきっかけとして、2021年から「トレイマットデザインコンテスト」を開催している。
トレイマットは、誰もが目にしたことがあるトレイの上に敷く紙のこと。サスティナブルについての自社の取り組みやSDGsの情報を、ポップなデザインのマットに載せ、提供している。デザインはプロではなく、学生が手掛け、投票は誰もがオンラインで参加可能。そうした非常に親しみやすい試みも、コンテストが企業と個人が、ともに考えていく場だと実感させる。
マクドナルドが考えるSDGsの取り組みが表示された商品パッケージの工夫
現在、日本マクドナルドが展開する国内店舗は約2900店。同社ではお客様が手にする商品こそが、SDGsへの理解を深めるコミュニケーションのチャンスだと考えている。その表れの代表例が、パッケージ。使用する食材や紙パッケージの材料の由来などがサスティナブルであると、各種団体に認証されたマークが印刷されているのだ。
日本マクドナルド 広報部マネージャーの石黒友梨さんは「私たちの取り組みはサスティナブルでなければいけません。マクドナルドで食事をすることがサスティナブルへの貢献につながるアクションだと伝えたい」と語る。
普段、我々がなにげなく手にするパッケージに目を凝らすと、そこからマクドナルドの姿勢やグローバル企業としての責任感の高さが垣間見えるというわけだ。