普遍を知り、アップデートすることこそ洒脱の鍵
“軸をぶらさず、かつ立ち止まらない”。これが中村さんのファッション哲学だ。そのためには、ベーシックを基盤に装いや選びでいかに“今”を表現するかが肝要。基本も応用も熟知する中村さんに、その極意を学ぼう。
タッターソールシャツ
「スーツでは小柄、ジャケットでは大柄のチェックを選ぶと垢抜けます」
―― 中村さん
英国で用いられていたホースブランケットの柄に由来し、日本においても1960年代からアイビーやブリティッシュのアイコンとして親しまれてきたタッターソールシャツ。クラシコイタリアブーム以降は鳴りを潜めていたが、トラッドが見直される今、再燃の兆しあり。懐古的に見せない活用法を中村さんに学ぼう。
［左］ERRICO FORMICOLA（エリコ フォルミコラ）
首元にヒネリが効いたタブカラーが魅力
紺・茶・黄色・ベージュからなるタッターソールは適度な主張が魅力。襟元がキリリと引き締まるタブカラーも特徴で、コーディネートをアップデートするアクセントとして効果を発揮してくれる。2万8600円（ビームス 六本木ヒルズ）
［右］DARAKE’S（ドレイクス）
控えめな柄が使いやすい英国製シャツ
ロンドンの自社ファクトリーで生産されるシャツ。こちらはビームス別注作で、ボディバランスを日本人向けにモディファイしている。茶と紺の控えめな格子で初心者にもおすすめだ。2万7500円（ビームス 六本木ヒルズ）
[ UPDATE POINT ]
カントリーな装いで合わせつつ、都会的な要素を混ぜ込む
乗馬というクラススポーツ由来のシャツゆえ、ツイードやコーデュロイなどカントリーテイストなアイテムと合わせるのが定石。そのうえで、古めかしい田舎紳士スタイルに見せないよう、どこかに都会的なアクセントを取り入れるのが今どきだ。その具体例は下にて解説。
