衝撃的内容となったアウディの「完全電動化宣言」
ドイツで9月7日に開幕するモーターショー「IAAモビリティ2021」に先駆けアウディは、「Audi Media Days」を開催。新戦略「Vorsprung 2030」そして、新たなEVコンセプトカー「Audi grandsphere concept」を発表した。
IAAは、これまで長きにわたりフランクフルトで行われてきたモーターショーだ。今回より会場をミュンヘンへと変更し、内容もリニューアルして開催される。
各社にとって最大のテーマは、カーボンニュートラルなモビリティへの転換であり、新たに発表されるコンセプトカーのほぼすべてが電気自動車(EV)という状況になっている。
そして、アウディが打ち出した新戦略「Vorsprung 2030」は、なかなかに衝撃的な内容だった。2026年以降に投入する新型車はすべて電気自動車にすることを発表。そして2033年を最終期限とし、内燃エンジンの生産は段階的に中止していくという。これから約10年でアウディから内燃エンジン車が消滅することを意味する。
これまでにもボルボやジャガー、そしてメルセデス・ベンツも同様の完全電動化宣言を行っており、欧州でこの流れはますます加速していくことになりそうだ。
アウディはこれからのデザインの中心的な要素としてインテリアを据えており、乗員を取り巻く空間を「sphere」(スフィア=球)と呼ぶという。この“sphere” コンセプトカーは3部作が予定されており、今年8月にはEVロードスターの「Audi skysphere concept」を先行して発表していた。
そしてIAAモビリティ2021で、第2弾となる「Audi grandsphere concept」がお披露目された。2022年には第3弾となる「Audi urbansphere」の公開を予定する。