自分だけのためにオーダーメイドで創る〈ケン オクヤマ Cars Kode61〉

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知的で素敵なLUXURY LIFE 50の実例

膨大な情報に溢れる現代。経験と知識をどう得て、賢く楽しむか? を、衣食住遊~学・整まで、50の実例に。日常に“光=LUX”を与えてくれる新しい価値観をぜひご覧ください。

[実例22/乗]
自分だけのためにオーダーメイドで創る

Ken Okuyama Cars Kode61
クルマでオートクチュール

Ken Okuyama Cars Kode61

乗ってみたい夢のクルマを作る……。それを実現するのがカロッツエリア(コーチビルダー)だ。一台、もしくは数台だけの尖ったモデルを製作し、限られた顧客に届けるというカロッツエリアは、世界のカーデザインを高いレベルへと導いていった。ピニンファリーナでフェラーリやマセラティをデザインし、ディレクターとして活躍した奥山清行氏率いる、日本唯一のカロッツエリア、Ken Okuyama Carsは極めて元気であり、最高峰の顧客のためにワンオフカーの製作を行っている。

顧客からのリクエストに応えて奥山氏がペンを執ることもあれば、彼が考えた企画を賛同する顧客と共に開発を進めることもある。そこには顧客ありきのオーダーメイドという最高峰のクルマ作りスタイルがあるのだ。

デザインから製作まで一貫して作業

奥山氏のスケッチ
全ては奥山氏のペンから始まる。アイデアはすぐにカタチとなり、アタマの中で3D化される。ラフなスケッチのように見えて、それはリアルなプロポーションを持つ。
モデリングする奥山氏
アイデアを図面化するだけでなく、モデリングも奥山氏自らが行う。こういった作業からボディパネル作成のデータ作りまで全てを内製化しているのが彼らの強みだ。

Kode61はマセラティの名車ティーポ61バードケージをモチーフに、最新テクノロジーを用いて作り上げたスポーツカーだ。その希少性とはうらはらに、ベースとなるモデルを利用しつつ、ほぼ全工程を内製化しているため、プライスがかなり現実的なのも特徴である。

走りのチューニングを行う奥山氏
スタイリングだけでなく、走りのチューニングにも余念のない奥山氏。入念なテストドライブを行う。 
Ken Okuyama Cars Kode61
コモ湖畔ヴィラデステにおける撮影。最高峰の自動車コンクールデレガンス、コンコルソデレガンツァ・ヴィラデステにノミネートされた。
Ken Okuyama Cars Kode61のインテリア
インテリアは極めてレーシー。低いポジションとマニュアルシフトに注目。

一覧はコチラ: 「知的で素敵なLUXURY LIFE 50の実例」



[MEN’S EX Summer 2025の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)

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