Hitchman Trousers Club（ヒッチマン トラウザーズ クラブ）のファクトリービスポークパンツ

こんなオーダーパンツを待っていた！

ここ10年ほどで、最も多様化が進んだクラシックアイテムといえばパンツだろう。スリムテーパードが絶対的基準だった時代も遠き昔。今やワイドにイージー、フレアにストレートと、あらゆるシルエットがクラシックの世界にも浸透している。

そんな新時代に注目したいのが、小堀浩太氏の営む「ヒッチマン トラウザーズ クラブ」。もともと大手百貨店のオリジナルアイテムなどをディレクションしていた氏が、国内有数のパンツ専業ファクトリーと協業して立ち上げたブランドである。「ファクトリービスポーク」と銘打ったシステムが最大の特徴で、小堀氏自身が採寸を行い、一人ずつ型紙を起こす正真正銘のビスポーク。しかし製作は件のファクトリーが行うことで、ハードルをグッと下げているのだ。

さらに特筆すべきは、作風の幅広さ。正統派ドレスからアバンギャルドまで、なんでもござれのオールマイティぶりだ。本格にして柔軟。これぞ“今”を描き出すオーダーパンツだ。

［MEN’S EX Winter 2026の記事を再構成］（スタッフクレジットは本誌に記載）
※表示価格は税込み