LUCA AVITABILE(ルカ アヴィタービレ)
静かな美が生むグローバルな洗練で、世界を魅了するカミチェリア

Luca Avitabile(ルカ・アヴィタービレ氏)
1980年生まれ。メローラ エ デ・レーロ(2002年~)、サトリアーノ チンクエ(2008年~)と経験を積み、2014年にルカ アヴィタービレを始動。
シンプルさを極めた端正な美しさに感性が宿る
サルトリア ソリートと同じパラッツォ ベリオの上階にカミチェリアを構えるルカ・アヴィタービレ氏の職人としての原点は、祖母エミリア・カラービまで遡る。1927年から「カミチェリア キウルリ」で経験を積んだ彼女は、’48年にナポリ中央駅近くにシャツ工房を構えた。’60年代、父の代でサン・ジョルジオ・ア・クレマーノに移ってからは、既製品ブランド「アヴィタービレ」として歩んだ。自然とシャツ作りに魅せられていった少年ルカは、ミラノのモデリスト養成校セーコリで学び、「メローラ エ デ・レーロ」や「サルトリアーノ チンクエ」で経験を積んだ。また、マリネッラのマウリツィオ・マリネッラ氏から影響を受け、誠実な接客や色と素材の調和を学んだという。そして2014年、自身の名を冠したカミチェリアを開いた。
そのシャツはシンプルさを極めながらも、襟やカフ、各パーツのバランスや仕立て、ステッチの表情に至るまで、ルカ氏の感性が宿る。
「その小さな積み重ねが、着たときの美しさと心地よさに繋がります。そして、サルトリアの潮流や時代の気配を意識しながら、新しい世代にこの世界を近づけたいと思っています」とルカ氏。彼は、こう続けた。「レ・マーニ・ディ・ナポリのプロジェクトを通じて、職人の仕事が“ナポリの文化”として見られるようになりました。この手仕事を次世代へ伝え、私は自分の子どもたちにも受け継いでもらいたい。ナポリが世界に誇る“手仕事の都”として、さらに輝きを増すことを願っています」

DATA
工房のバルコニーはトレド通に面し、目の前にガッレリア ウンベルト1世を臨む最高の立地だ。シャツのス ミズーラは€300~。既製品の「フライデーポロ」は世界中で人気を集めている。
Via Toledo, 256, 80132 Napoli
TEL. +39 339 4434654
URL:https://www.lucavitabile.it
撮影・コーディネイト・構成・文=藤田雄宏〈AFTERHOURS〉
[MEN’S EX Winter 2026の記事を再構成]





