NEW OPEN & RENEWAL
いま体験したいのは、新時代のホスピタリティ
ラグジュアリーホテル開業ラッシュの2025年、日本のホテルシーンは新時代へ。いま注目すべきは、“滞在” を超えて心を動かす体験価値と本物のホスピタリティだ。
開業ラッシュが象徴するラグジュアリーホテル新時代
ラグジュアリーホテルの開業が相次いでいる2025年。インバウンド需要の高まりを背景に、世界基準の “ラグジュアリー体験” を提供するホテルが各地に誕生。
外資勢では、日本初進出を果たしたブランドが目立つ。世界屈指のラグジュアリーホテルブランド「フェアモント東京」をはじめ、「ウォルドーフ・アストリア大阪」「ローズウッド宮古島」「パティーナ大阪」が開業。「JW マリオット・ホテル東京」は首都圏初進出。いずれも海外のラグジュアリーをただ輸入するのではなく、日本の美意識や地域性を取り入れた設えと体験で“日本ならでは”を競い合う。
国内勢も負けてはいない。名古屋城の向かいに誕生した“黄金の城”「エスパシオ ナゴヤキャッスル」や、“スモールラグジュアリー”を掲げ、熱海から運ぶ天然温泉を備える「ふふ 東京 銀座」など、独自の世界観を打ち出すホテルが登場した。
リニューアルの動きも活発だ。30周年を機に大規模改修し、より洗練された空間へと進化した「パーク ハイアット 東京」、都心の絶景体験をさらに磨き上げた「ザ・プリンス パークタワー東京」など、名門も次代に向けて一新を図っている。
2025年はまさに“令和のラグジュアリーホテル元年”。そして、2026年の開業予定を見ても、この勢いは止まる気配がない。それぞれコンセプトは異なるものの、新時代のホテルが目指すのは、“滞在”の先にある感動体験だ。
[2026年3月開業予定]
帝国ホテル 京都
東京、上高地、大阪に次ぐ4軒目の帝国ホテル。祇園甲部歌舞練場敷地内、登録有形文化財「弥栄会館」の一部を保存活用して開業する。建築意匠を受け継ぎ、歴史的景観と調和する全55室のスモールラグジュアリーホテル。
京都市東山区祇園町南側570番地289
URL:https://www.imperialhotel.co.jp/kyoto
[2026年夏開業予定]
コンラッド名古屋
ヒルトンのラグジュアリーブランドが名古屋に初進出。建設中の超高層複合ビル「ザ・ランドマーク名古屋栄」の10~11階、最上層の31~41階に、全170室の客室を展開。スパやルーフトップバーなど多彩な施設を備える。
[2026年春開業予定]
カペラ京都
京都・東山区の小学校跡地に誕生する、日本初上陸のラグジュアリーホテル。宮川町歌舞練場や建仁寺にも近接し、観光拠点としての利便性も高い。
京都府京都市東山区小松町130
TEL/075-606-5810
[2026年開業予定]
星のや奈良監獄
日本初、重要文化財の旧監獄を活用したラグジュアリーホテル。明治の名建築「旧奈良監獄」の赤レンガを舞台に、宿泊と文化体験を融合した歴史観光拠点を創出。
奈良県奈良市般若寺18
[2026年開業予定]
HOTEL THE MITSUI HAKONE
富士箱根伊豆国立公園内、東京ドーム約3個分を超える広大な敷地に誕生。全126室全室に温泉風呂を備え、四季の自然と調和する空間で極上の癒しを体感できる。
神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷字箕作沢450番1他(地番)
[MEN’S EX Winter 2026の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)





