信頼の象徴が挑むピックアップの新しい原点。9代目トヨタ ハイラックスにBEVがラインナップ

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道具としての本質を貫きながら、次世代の環境性能に対応

半世紀を超えて“働くクルマ”の代名詞であり続けたトヨタ・ハイラックスが、ついに電動化の時代へ舵を切った。2025年11月、タイ・バンコクで世界初公開された第9世代モデルは、シリーズ初となるBEV仕様を設定。堅牢さと実用を象徴してきた名の下に、新たな使命を背負う。

1968年の初代誕生以来、ハイラックスは過酷な現場や大地を舞台に、人の営みを支えてきた。信頼性と耐久性を核とする設計思想は、どの時代も変わらず貫かれている。9代目はその伝統を継ぎつつ、環境時代に対応した「次世代のハードワークツール」として再定義された。

BEVモデルは、総電力量59.2kWhのリチウムイオンバッテリーを床下に搭載し、前後に高出力eAxleを備える4WD。システム最高出力144kW、航続距離300km超(NEDC目標値)を実現する。低重心化による安定感と静粛性、そして悪路での信頼性は従来譲りで、“電動になってもハイラックスはハイラックス”であることを証明する。

トヨタが掲げる「マルチパスウェイ」戦略の中で、ハイラックスはディーゼル、BEV、FCEVの3本柱を担う。電力インフラや用途が異なる地域それぞれに最適な解を用意するという現実的な思想だ。アジアでは2026年以降順次発売が予定されており、日本市場にはディーゼル仕様が2026年年央に導入される予定となる。グローバルな多様性に応じながら、地域の現場に寄り添う姿勢が明確に打ち出された。

外観は直線を基調とした力強い造形で、実用美を突き詰めたデザイン。インテリアも機能優先の質実さに上質な仕立てを添え、まさに“頼れる道具”の延長にある。

静かに力強く進む新型BEVハイラックスは、時代が変わっても“頼れる道具”を知る者にこそふさわしい。トヨタの象徴的ピックアップが描く電動化は、新しい“ハードギア”の形を示している。

トヨタ自動車

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