“電動ミニバンの新定番” 。フォルクスワーゲン「ID. Buzz」が日本カー・オブ・ザ・イヤー二冠に輝く

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ID. Buzz

新カテゴリーの価値を“実用性と情緒性”で証明した一台

フォルクスワーゲン「ID. Buzz」が、2025–2026 日本カー・オブ・ザ・イヤーにおいて「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」と「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」の二冠を獲得した。BEVミニバンという新ジャンルが、単なる話題性を超え、日本の自動車評価のメインストリームに正式に位置づけられたと言えよう。

インポート・カー・オブ・ザ・イヤーの受賞理由は、「国内で唯一のフルサイズBEVミニバンとして新しいカテゴリーを切り拓いた存在であり、EVならではのパッケージングによって、ミニバンとして高次元の居住性と完成度を実現した点」に集約される。電動化という技術を前に出すのではなく、それを“多人数が快適に移動する道具”として実用の世界に着地させた手腕が評価されたと言えるだろう。

デザイン・カー・オブ・ザ・イヤーで評価されたのは、より情緒的な価値である。“ワーゲンバス”として親しまれ続けてきたType 2のヘリテージを、過度なレトロ趣味に陥ることなく現代的に再解釈。ひと目でID. Buzzと分かる個性を放ちながら、多くの人に懐かしさと親しみを覚えさせる存在感を確立した。無機質になりがちなBEV時代において、クルマが宿すべき“感情価値”の重要性をあらためて提示した点が、決定打となった。

もちろん、背景には商品力もある。EV専用プラットフォームMEBによる低重心設計、210kW(286ps)・560Nmを誇る余裕ある動力性能、Cd値0.285という高効率な空力性能など、実用車としての完成度が伴わなければ、この評価には到達し得なかった。日本仕様では6人乗りNWBと7人乗りLWBを設定し、最大2469リッターの積載スペースを備えるなど、ミニバン本来の使命にも応えている。

ID. Buzzは2025年7月にジャパンプレミアを迎え、日本市場での本格展開が始まった。今回の受賞は、新たなEVミニバンの登場を祝う出来事にとどまらない。実用性、造形美、そして人の感情に訴える存在感、それらをひとつのプロダクトとしてまとめ上げたこの一台が、電動化時代における“新たな定番像”であることを示したのである。

フォルクスワーゲン

https://www.volkswagen.co.jp/ja.html

フォルクスワーゲン カスタマーセンター
0120-993-199(9:00〜18:00)

2025

VOL.348

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