PHVは電気自動車（EV）のようにも通常のハイブリッド車（HV）のようにも使えるクルマのこと。基本的には電気とガソリンをどう使えばいいかをクルマが考えて自動的に切り替えてくれるので、特別な操作をする必要はないのだけれど、「オレはこんな走りがしたい! 」という強い意思を持っているドライバーのためにモード切り替えも用意されている。
このうち、ハイブリッドシステムを制御するモードは3つのなかから選べる。MAX eDriveはもっとも電気を積極的に使うモードで、パワーはいくぶん絞られるもののいちばん環境に優しい設定。AUTO eDriveはいわばデフォルトモードで、走行状況に応じて電気とガソリンを最適に選択してくれる。最後はBattery Controlと呼ばれるモードで、これを選んで走るとドライバーが設定したパーセンテージまでバッテリーを自動的に充電するというもの。ヨーロッパの一部の都市ではエンジンを停止しないと走行できないエリアが設定されていたりするが、こういった場所を走る際に便利なモードだ。
BMW X3 30eのディテールをチェック！（写真9枚）
左側のフェンダー部に充電用ポートが備わる。34Ahのリチウムイオンバッテリーを搭載し、普通充電で0から80%まで約3.5時間(100%までは4.3時間)の充電時間を要する。急速充電には対応していない。
ステアリング&レーン・コントロール・アシストなどを備えた安全・運転支援システム、ドライビング・アシスト・プラスを標準装備する。
最高出力184ps/最大トルク300Nmの2リッターターボエンジンに、109ps/265Nmのモーターを組み合わせる。
他のBMWモデル同様のドライバーズコンシャスな運転席回り。センターのシフト回りにドライブモードやハイブリッドのモード切り替えスイッチが備わる。
センターメーターもデジタルに。右側メーターにバッテリー残量やEV走行の可能距離を表示する。
フロントシート。
リアシートはアレンジしやすい40:20:40の分割可倒式を採用。Mスポーツではレザーシートはオプションとなる。
ラゲージルームはバッテリーを搭載したため床面が少し上がっており、容量はガソリン&ディーゼルモデルより100リッター小さい、通常450リッター、最大1500リッターとなる。
