近江町市場でスシではなく、なぜかパンの朝食を

翌朝、加湿機の水が夜中に空になったようでノドが乾いて目が覚める。思ったほど二日酔いもなく、身支度を整えたら、歩いて数分の近江町市場へ。東京にカニでも送るかと鮮魚通りをフラフラ。朝飯も楽しみのひとつだったのだが、なぜか寿司や海鮮丼の気分にはならず市場をさまよう。

そういえばと思い出したのが、近江町市場の一角にある無添加パンの「まつや」。

それほど寒くないのでパンを買い求めて、外のベンチで食す。「バタークリームパン」は素朴なコッペパンに懐かしいバタークリームがはさんである。もうひとつ「きんぴらごぼうパン」はシャキシャキとした歯応えが心地よい惣菜パン。最近の日本のパンは生地に砂糖を入れて甘く、口溶けをよくするものが多いがここはそんな媚びがないところに好感を抱いた。

腹ごしらえもしたことだし、「金沢21世紀美術館」に向かう。昨夜のハイカロリーを消費するため、金沢城公園を突っ切って歩くことに。これがなかなかいい運動になり、美術館につく前にヘトヘト。

改装前の企画展は難解で、時には「おっ!」と思う展示もあったが、ほぼ「?」がついてまわった。現代美術は難しい。今度、金沢に来たら「鈴木大拙館」にしようと思う。