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各宿自慢の「ご当地鍋」、その一部をピックアップ!

温泉の次に、いや、温泉と同じくらい楽しみなのが宿の食事だ。この時期は、寒さが増すごとに恋しくなる鍋料理を各施設オリジナルレシピで用意している。どの鍋も魅力あふれるメニューばかりだが、ここでは、15施設の中から少しだけご紹介しよう。石川は山代温泉にある「界 加賀」では、昆布出汁に活ズワイ蟹の脚や抱き身をくぐらせ、冬野菜と一緒に味わう「蟹すき鍋」が登場。蟹の旨味を存分に吸った出汁で最後に〆る雑炊も見逃せない。料理一品ずつに合わせて若手作家が制作した九谷焼や山中漆器の器にも注目して欲しい。

海鮮に続いては、熊本の「界 阿蘇」から和牛の鍋を。和牛や旬野菜がたっぷり味わえる「ねたくり鍋」は、酪農が盛んな阿蘇エリアならではのジャージー乳と味噌をベースにした滋味あふれるスープでいただく。「ねたくる」とは九州の方言で「こすりつける」という意味で、鍋にねたくった味噌がスープと合わさることで、なんとも食欲をそそる香りが漂う。そしてこの鍋の変わり種はチーズ。ころんとした瓢箪型の「カチョカバロ」というチーズを厚く切って、こんがり焼いたものを鍋に加えると、餅のようなふんわり食感に早変わり。味噌とチーズの濃厚なコクのある味わいは、美味しくないはずがない。

今の時期ならではの肉を味わうなら、「界 川治」の猪肉を使った鍋はいかがだろう。柔らかな肉質の牛肉と里山ならではの猪肉を、栃木らしい味噌ベースで仕上げた「和牛と猪の味噌土手鍋」。ぐつぐつと煮込んだ味噌が和牛の旨味をさらに引き出し、味噌が焼けた香ばしさも食欲をそそる一品だ。

このほかにも「界 遠州」の「てっちり」や「界 仙石原」の「雲丹と牛のすき鍋」など豪華絢爛。割下に赤ワインを合わせた「界 松本」の「ワインすき鍋」や新鮮な魚介を炊き込んだ「界 アンジン」の「伊勢海老と金目鯛の和風ブイヤベース」なども面白そうだ。年度末の繁忙期を迎える直前の今こそ、リフレッシュ休暇のチャンス。ゆったり湯につかって熱々のご当地鍋を堪能する“おこもり旅”の贅沢を味わってみてはいかがだろう。

星野リゾート 「界のご当地鍋」

期間:2020年5月31日まで
詳細・予約:公式ホームページ
https://kai-ryokan.jp/features/nabe/
https://kai-ryokan.jp/

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文/一井 智香子 

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