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「100 HANDS」ってどんなブランド?

実際に愛用中の編集長&ライターが、その出来ばえをインプレッション!

ハンドレッドハンズ
左:MEN’S EX ONLINE 編集長 平澤香苗
イタリアを中心に様々なメンズブランドのシャツを所有し、その着心地を体感。肩幅が大きく、前肩が強い体型のため、肩周りのフィット感が最も重要視しているポイント。
右:エディター&ライター 小曽根広光
スーツはチッチオ、ネクタイはドレイクスとアット ヴァンヌッチを愛用中で、シャツはマイ定番を目下模索中。ドレスアイテムは控えめでクラシックなものが好み。

小曽根 平澤さんがハンドレッドハンズを知ったきっかけはなんですか?

平澤 確か4年くらい前だったかな。バルバラさんからインスタグラムのダイレクトメッセージが送られてきたのがきっかけ。「夫婦でシャツブランドを立ち上げて、それを日本に紹介したいので、ぜひ直接会って自分たちのシャツを見てもらえないか?」って。

小曽根 それ以前に面識はなかったんですか?

平澤 もちろん、全然知らなかったんだけど、インスタ経由でアプローチっていうのがなんだか今どきだな~と思って。それで、思い切って会ってみることに。

小曽根 なるほど。初対面の印象はどんな感じでした?

平澤 話を聞くと、バルバラさんはロシア人で、アクシャットさんはインド人。で、住んでいるのはオランダ。そんな夫婦がインドで代々家業にしていたシャツ工房からブランドを立ち上げたというのが面白いなと。

小曽根 インターナショナルというか、ハイブリッドというか。

平澤 そうそう。手縫いのシャツといえば、今はイタリアブランドが全盛じゃない? そんな中で異色の存在だなと思って、これは可能性があるかもと目をつけていたんだけど、その後日本のショップでも展開が決まったと聞いて、いち早くMEN’S EXの巻頭コーナーで紹介したんだよね。

小曽根 そういう経緯だったんですね。そこからは僕も覚えています。で、ピッティ期間中にフィレンツェで展示会をやっているとのことで、平澤さんと僕で訪ねたんでしたね。

平澤 そうだね。それ以来、ピッティ期間中には毎回展示会を見に行っているけれど、ヨーロッパやアジアなど、世界中のバイヤーたちも展示会に訪れていたし、日本でもどんどん取り扱いショップが増えていって。

小曽根 勢いのあるブランドだなと感じましたよね。

平澤 こういう新しいブランドを、どんどん見つけていきたいよね!

<p>オーダーした時に届く箱はこんな感じ。シックな黒地に「100HANDS」のロゴがあしらわれる。</p>

オーダーした時に届く箱はこんな感じ。シックな黒地に「100HANDS」のロゴがあしらわれる。

<p>ご覧の通り、なんとも美しい佇まいのオーダーシャツ。「いいシャツは、置いたときの顔をチェックせよ」とよく言われるが、ハンドの超絶技巧によるその精巧な作りはどのようにして生まれるのか……?</p>

ご覧の通り、なんとも美しい佇まいのオーダーシャツ。「いいシャツは、置いたときの顔をチェックせよ」とよく言われるが、ハンドの超絶技巧によるその精巧な作りはどのようにして生まれるのか……?

<p>ブランドのルーツは1860年にインドで創業したテキスタイルメーカー。1998年にはシャツ工房を構え、ハイエンドシャツファクトリーとして成長していった。</p>

ブランドのルーツは1860年にインドで創業したテキスタイルメーカー。1998年にはシャツ工房を構え、ハイエンドシャツファクトリーとして成長していった。

<p>その優れた品質が話題となり、サヴィル・ロウやパリの超一流テーラーからビスポークシャツの生産を依頼されるように。</p>

その優れた品質が話題となり、サヴィル・ロウやパリの超一流テーラーからビスポークシャツの生産を依頼されるように。

<p>そして2014年、6代目のアクシャットと妻バルバラが自社のブランドとして立ち上げたのがハンドレッドハンズだ。</p>

そして2014年、6代目のアクシャットと妻バルバラが自社のブランドとして立ち上げたのがハンドレッドハンズだ。

<p>本社は夫妻が住むオランダ・アムステルダムに、生産拠点はブランドの起源であるインドの工房に置いているのが特徴。</p>

本社は夫妻が住むオランダ・アムステルダムに、生産拠点はブランドの起源であるインドの工房に置いているのが特徴。

<p>現在、工房には約50人の熟練職人が勤務し、伝統的なハンドメイドを貫いている。</p>

現在、工房には約50人の熟練職人が勤務し、伝統的なハンドメイドを貫いている。

<p>シャツの着心地を左右する肩線や袖付け。もちろん手縫いで丁寧に仕上げられている。袖山がふんわりと丸みを帯びていて、貴族的な印象。</p>

シャツの着心地を左右する肩線や袖付け。もちろん手縫いで丁寧に仕上げられている。袖山がふんわりと丸みを帯びていて、貴族的な印象。

<p>1インチあたり25針という、非常に精密なピッチ。手縫いでここまで精巧なのはイタリアでも珍しい。</p>

1インチあたり25針という、非常に精密なピッチ。手縫いでここまで精巧なのはイタリアでも珍しい。

<p>剣ボロなど細部まで手縫いを贅沢に採用。</p>

剣ボロなど細部まで手縫いを贅沢に採用。

<p>裾の巻き縫いやガゼットも手縫い。巻きが大変細いのも特徴的で、クオリティの高さを物語っている。</p>

裾の巻き縫いやガゼットも手縫い。巻きが大変細いのも特徴的で、クオリティの高さを物語っている。

<p>ひとつボタンホールを手縫いするのに45分もの時間をかけているという。</p>

ひとつボタンホールを手縫いするのに45分もの時間をかけているという。

<p>こちらは平澤がオーダーしたカジュアルシャツ。</p>

こちらは平澤がオーダーしたカジュアルシャツ。

<p>BDシャツは、襟のロールが綺麗で柄合わせも完璧だ。</p>

BDシャツは、襟のロールが綺麗で柄合わせも完璧だ。

<p>肩周りの柄合わせもバッチリ。</p>

肩周りの柄合わせもバッチリ。

<p>レディスのシャツは、背中部分はダーツを深めに取ってエレガントな雰囲気に。</p>

レディスのシャツは、背中部分はダーツを深めに取ってエレガントな雰囲気に。

<p>着用してみると、こんな感じ。襟羽根がきれいに見頃に吸い付いてジャケットを脱いだときにも美しい佇まい。</p>

着用してみると、こんな感じ。襟羽根がきれいに見頃に吸い付いてジャケットを脱いだときにも美しい佇まい。

<p>肩のギャザーは多すぎず少なすぎず、の絶妙バランス。</p>

肩のギャザーは多すぎず少なすぎず、の絶妙バランス。

<p>ヨーク部分にも、少しずつギャザーを取っているので背中の可動域も◎。</p>

ヨーク部分にも、少しずつギャザーを取っているので背中の可動域も◎。

<p>メンズのシャツも、背面には適度にダーツを入れてシャープな雰囲気に。</p>

メンズのシャツも、背面には適度にダーツを入れてシャープな雰囲気に。

<p>こちらは平澤が過去にオーダーしたドレスシャツ。こうした逆抜きストライプのシャツ地だと、白糸の細やかなハンドステッチ具合がよく分かる。</p>

こちらは平澤が過去にオーダーしたドレスシャツ。こうした逆抜きストライプのシャツ地だと、白糸の細やかなハンドステッチ具合がよく分かる。

<p>台襟部分も、第一ボタンに向けてほのかに上り気味のカーブ。これによりボタンを開けたときも美しい胸元に。</p>

台襟部分も、第一ボタンに向けてほのかに上り気味のカーブ。これによりボタンを開けたときも美しい胸元に。

<p>裾の巻き縫いやサイドの縫いも超絶に細いが美しいハンドステッチがお見事。ガゼットは小さめにしているのが特徴。</p>

裾の巻き縫いやサイドの縫いも超絶に細いが美しいハンドステッチがお見事。ガゼットは小さめにしているのが特徴。

<p>オーダーの場合は、台襟の内側部分にイニシャルを入れたりすることも出来る。</p>

オーダーの場合は、台襟の内側部分にイニシャルを入れたりすることも出来る。

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