豊田章男社長による入魂のスポーツカー、トヨタ「スープラ」を買うならどのグレード?

NULL

>> この記事の先頭に戻る

スープラ エンジン
スポーツカーのキモであるエンジンは直列2?直4と3?直6の2種類。SZとSZ-Rは出力違いでSZは197PS、SZ-Rが258PS、RZは340PSとなる。

買うならどのグレード?

グレードは340ps/500Nmを発揮する3?直6エンジンを搭載するトップグレードの「RZ」。258ps/400Nmの2?直4エンジンに、RZと同じく電子制御サスペンションやハイスペックタイヤのミシュランパイロットスーパースポーツを備えた「SZ-R」。そして最廉価版の197ps/320Nmの2?直4エンジンを搭載する「SZ」の3種類になる。トランスミッションは全車8速ATで、これらのパワートレインはいずれもBMW製となっている。

 国内受注の7割を占めるというRZの3?エンジンは、BMW謹製ストレート6らしく、低回転から500Nmの大トルクを発揮し、気持ちよく高回転へと吹け上がる。19インチタイヤを標準装備するが乗り心地も良好だ。

そして意外にも2?モデルも悪くない。258psを発揮するSZ-Rでもパワーは十分。RZより車両重量が70kg軽いこともあって軽快感はこちらのほうが上だ。ハンドリング重視派ならこちらがいいかもしれない。スープラの開発ドライバーのトップも自分で選ぶならこれ、と太鼓判を押しているという。

SZ
日本で発売されるグレードは3つ。ベースとなる2?のSZ(490万円)、その上位グレードにあたるSZ-R(590万円)、3?エンジンを積むRZ(690万円)。

ベースのSZは197psと数字的にはもっとも控えめな仕様だ。電位制御サスペンションもつかないし、17インチのランフラットタイヤが装着されるため、少々乗り心地は落ち着かないが、RZ比で110kgも軽いため乗れば素の良さが伝わってくる。トヨタの開発者いわくSZはチューニングベースにということのようだが、たしかにRZとの差額200万円(RZ:690万円、SZ:490万円)をうまく使ってモディファイすれば楽しいクルマができそうだ。

Z4は先代よりも気持ちのいいオープンカーになった。そして、スープラはトヨタの既成概念を覆すスポーツカーになった。価格設定も悪くない。ナイスコラボレーションといえるものだ。



文/藤野太一 写真/柳田由人 編集/iconic

関連記事:
BMWがトヨタと共同開発した「Z4」。発売が始まった新型車に試乗した

トヨタ・スープラとの共同開発の影響は? リアルスポーツカーを目指した新型BMW Z4は買いか?

中央に8.8インチディスプレイが装備され、トヨタが用意する様々なコネクテッドサービスが利用できるスープラ。細かく見るとスイッチ位置などがZ4と共通している。

中央に8.8インチディスプレイが装備され、トヨタが用意する様々なコネクテッドサービスが利用できるスープラ。細かく見るとスイッチ位置などがZ4と共通している。

スポーツカーらしくホールド性を突き詰めてデザインされたというシート。デザイナーはレーシングカーに乗って見晴らしの良さや車両姿勢の掴みやすさなどを突き詰めて設計したのだという。

スポーツカーらしくホールド性を突き詰めてデザインされたというシート。デザイナーはレーシングカーに乗って見晴らしの良さや車両姿勢の掴みやすさなどを突き詰めて設計したのだという。

残念ながらMTモデルの販売はないものの、採用している8速スポーツATの性能も相当なもの。シフトチェンジの速さやレスポンスの良さで不満がでることはまずないだろう。

残念ながらMTモデルの販売はないものの、採用している8速スポーツATの性能も相当なもの。シフトチェンジの速さやレスポンスの良さで不満がでることはまずないだろう。

トランクはもちろんやや小さめで容量は290?。しかし2名乗車である以上、必要十分な数値だろう。トノカバーは脱着も可能。

トランクはもちろんやや小さめで容量は290?。しかし2名乗車である以上、必要十分な数値だろう。トノカバーは脱着も可能。

2025

VOL.345

Spring

  1. 3
SmartNews
ビジネスの装いルール完全BOOK
  • Facebook
  • X
  • Instagram
  • YouTube
  • Facebook
  • X
  • Instagram
  • YouTube
pagetop