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2008年から2013年まで発売された4代目モデルで型式はKK
2008年から2013年まで発売された4代目モデルで型式はKK
2008年から2013年まで発売された4代目モデルで型式はKK。コンパクトSUVとしてコンパスなどが発売されていたため、エンジンは直4ではなくV6型を採用し差別化が図られた。もちろんタフな走り、ジープのDNAはしっかりと継承されていた。

2008年になると3世代目をベースにして、スクエアなフォルムへとデザインを変更した4世代目へと移行する。このモデルのデザインには、当時、ジープのフラッグシップだった3列シートを備えたコマンダーの要素を採用し、また、ネックとされていたリアシートの居住性、ラゲッジスペースを改善するなど、多岐にわたった改良が行われている。

しかし、2000年代は乗用車のプラットフォームをベースにしたSUVが各ブランドから続々と登場していた時代。アメリカ本国ではスタンダードクラスのSUVとして君臨してきたチェロキーも、オフロードを走るために必須とされてきたサスペンションやボディ、そして求められるタフさなどにこだわり過ぎたところがあった。

その結果、ボディを拡大してライバルとなりつつあった、乗用車のプラットフォームをベースにして快適性やキャビンスペースをアドバンテージとしたトヨタRAV4やホンダ・CR-Vといったモデルに脅かされていた。

そして、2014年に登場したのが現行型となる4世代目モデルだ。乗用車にも使われるプラットフォームをベースとして快適性や実用性を手に入れながら、ジープに期待されるオフロード走破性は電子制御によって実現。日本でも4WDのほかFFモデルを投入し、また、さらにオフロード走破性を期待できるトレイルホークを導入するなど、これまで以上により幅広いニーズに応えられるモデルへと進化した。

しかし、そのフェイスデザインは少々前衛的であり、好き嫌いが明確に分かれるデザインを採用。また、価格帯が上昇し、装備内容などが異なるとはいえ、チェロキーのリミテッドよりも兄貴分のグランドチェロキーのボトムグレードであるラレードのほうが安かった、つまり、割高感もあって、かつてのような大ヒットには至らずだった。

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