エグゼクティブの身だしなみに相応しい「上質な無地」の整え力と、滲む個性。

社会性の演出という点において、無地のスーツやブレザーに敵うものはない。着るだけで、身だしなみが整う。しかし基本のきとなる存在だけに、素材や仕立ての質が大きな印象の違いになって表れる。よってエグゼクティブの服装に相応しい「上質な無地」を着ることが肝要である。一見スタンダード。しかし、ふとした瞬間に一流の個性が滲む。まずはそんな「上質な無地」で、スタイルを整えられたし。
UNIVERSAL LANGUAGE(ユニバーサルランゲージ)
6万円台の英国調スーツで紳士を上げる

左:シャツ6490円、タイ1万890円/ユニバーサルランゲージ(以上ユニバーサルランゲージメジャーズ新宿本店) 靴16万5000円/スピーゴラ(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店) チーフ〈スタイリスト私物〉 右:シャツ1万2100円、タイ1万890円/ユニバーサルランゲージ(以上ユニバーサルランゲージメジャーズ新宿本店) チーフ8580円/ホリデー&ブラウン(ビームス ハウス 丸の内) 靴11万5500円/クロケット&ジョーンズ(グリフィンインターナショナル)
威厳を表現するのに英国調のネイビーブレザーが活躍する旨はこちらの記事で述べたが、スーツの世界においても“英国調”は、格調高いスタイルを装うためのキーワードとなる。
写真の2着は、こちらの記事でフォーカスした平野史也氏の監修によるユニバーサルランゲージのスーツ。平野氏は、サヴィルロウ仕込みのスタイルで洒落者たちを魅了する現代のトップテーラーであり、フレンドリーな価格設定が嬉しいこれらのスーツにも、氏ならではの美意識が現れている。
わかりやすいのがハイウエストの優雅なプロポーション。自然に盛り上がったロープドショルダーも、英国の薫りを色濃く漂わせている。遠目には無地に見える細かなハウンドトゥース柄、および無地ブラウンの生地は尾州製だが、英国然とした強いハリコシをもつ。これら様々な要素が相まって、格調高きスタイルが整うのである。