エグゼクティブの身だしなみに相応しい「上質な無地」の整え力と、滲む個性。

社会性の演出という点において、無地のスーツやブレザーに敵うものはない。着るだけで、身だしなみが整う。しかし基本のきとなる存在だけに、素材や仕立ての質が大きな印象の違いになって表れる。よってエグゼクティブの服装に相応しい「上質な無地」を着ることが肝要である。一見スタンダード。しかし、ふとした瞬間に一流の個性が滲む。まずはそんな「上質な無地」で、スタイルを整えられたし。
FUMIYA HIRANO(フミヤ ヒラノ)
威厳と格式が滲む、ダブルのネイビーブレザー

シャツ2万9700円/ソブリン、タイ1万8700円/エリコ フォルミコラ(以上ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店) パンツ3万1900円/ビームスF(ビームス ハウス 丸の内) チーフ〈参考商品〉/ポール・スチュアート(ポール・スチュアート 青山本店)
力の抜けたドレススタイルに重宝するネイビーブレザーだが、一方でものを選べば威厳と格式に満ちたスタイルの演出にもこれ以上ない力を発揮してくれる。選ぶべきはダブルブレスト。それも英国テイスト溢れる一着が、俄然整う。
写真のブレザーは、かのヘンリー・プールでカッターとして活躍し、ロンドンにテーラーを構えていた経歴をもつ平野史也氏のブランドの一着。
美しくせりあがるのぼりに、シャープな肩線、ハイウエストの流麗なイングリッシュドレープ……。卓越の型紙と仕立て、そして強いハリを備えた生地の選択が、これらの魅力を生む。こうも英国的な威厳を備えながら、日本人体型に馴染むよう作られている点も強調しておきたい。
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[MEN’S EX Spring 2025の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
※表示価格は税込み