さて、ことの良し悪しはともかく、コロナ禍の影響で時間に余裕ができた私は、2020年3月28日から1週間の予定で奥能登・珠洲市の「木ノ浦ビレッジ」という宿泊施設に滞在し、テレワークをすることにしました。「木ノ浦ビレッジ」は、数年前から何度も宿泊したことがあり、インターネット環境や執務スペースの観点からもテレワークに向いていることが分かっていたので、安心感がありました。敷地内ほぼ全域にわたってWi-Fiが使えますので、海を見渡せるベランダで取締役会に参加することも可能です。


投資家向けの決算説明会も「木ノ浦ビレッジ」から配信しました。回線速度も十分で(むしろトラフィックが混雑しない分、都会より安定する気がします)、今までに回線トラブルが起きたことは一度もありません。


私の妻は外資系製薬会社に勤めているのですが、そちらの会社では感染拡大防止のため2月から原則出社禁止となっていたこともあり、妻も一緒に来てくれました。当時、私が住んでいた東京はコロナの「第1波」により1日の感染者数が40人を超えるなど、大変緊迫した情勢でした。奥能登までの移動に際しては、自家用車で空港まで移動、マスクの常時装着、定期的な手洗いとうがいなど、当時でき得る限りの感染対策をしていても少々緊張したことを、よく覚えています。