やってみたら快適すぎた! コロナ禍の珠洲市長期滞在【一部上場企業社長の奥能登移住ダイアリー】

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奥能登移住ダイアリー

奥能登移住ダイアリー #02はこちら

「コロナ禍により長期滞在が始まる」
【一部上場企業社長の奥能登移住ダイアリー #03】

皆さん、こんにちは。アステナホールディングスの岩城慶太郎です。この連載も4回目となりました。連載をはじめた当初は「40代半ばのおっさんの移住記録なんて、読者ニーズがあるのだろうか?」などと逡巡していましたし、いまでも少し心配なのですが、編集部の皆さまの協力と読者の皆さまからの応援に励まされながら、何とかやってきています。第4回も、よろしくお願いいたします。

前回までに、私が社長を務める一部上場会社「アステナホールディングス株式会社」が、本社機能の一部を石川県珠洲市という過疎の自治体に移したこと、私が5年前にたまたま訪れた際に石川県珠洲市を含む奥能登地域のトリコになってしまったこと、をご説明してまいりました。

これだけだと「なるほど社長の趣味で本社を田舎に移したのね」という話になりそうなのですが、事はそう簡単に進みません。上場会社の社長は、多くの株主の方々からの付託を受けて会社を経営していますので、本社を移転するにはその必要性と経済合理性に関する説明責任を果たさなければなりません。実際に私も、当初は「会社を引退したら奥能登についのすみかを構えよう」ぐらいにしか考えていませんでした。

その考えが変わり始める明確なきっかけは、コロナ禍の到来でした。2020年2月、国内での感染が少しずつ拡大する中、当社ではかねてから準備していたテレワーク化・在宅勤務化を強く推奨するようになり、研究所や工場を除く会社施設への出勤を制限するようになりました。私自身も会議や面談は全てオンラインに切り替え、自宅にこもって仕事をするようになりました。

東京本社の社長室
東京本社の社長室。今は会議室として使われています。
自宅でのオンライン会議の様子
自宅でのテレワーク。書斎もあるのですが、そちらは妻の仕事場です。

すると、私の生活にとても大きな変化が起きました……。驚くほどヒマになったのです。体感的には7割減でした。1日5時間程度仕事をすると、その日やるべきことが全て終わってしまいます。さすがに不安になり、前年のスケジュールを調べてみると、ちょっと恥ずかしい事実が浮かび上がってきました。私の予定の多くを占めていたのは、1)出張や顧客訪問のための移動時間、2)経済団体や業界団体の会合に参加する時間、3)会食やゴルフなどお客様との懇談の時間……だったのです。もちろん、出張・会合・懇談が全く必要がない訳ではありませんが、それが7割を占めているのはちょっとヘルシーじゃないな、と反省しています。

2024

VOL.341

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