ローマの方がスポーティなセッティングだが…
ポルトフィーノMとローマのエンジンはいずれも3.9リッターV8ツインターボで、8速化なったDCTと組み合わせて620psを発揮するところまで同じ。エクステリア以外では、ローマのインテリアでタッチセンサー式の最新操作モードが用意されていることが最も大きな違いで、その他はやっぱりそっくり。車両価格はローマの方が60万円ほど安いけれど、オーバー2500万円のクルマでその程度は誤差。やっぱり同じだ。そう思うと、クーペにもオープンにもなるポルトフィーノMの方が随分とお買い得に見えてくる。
ポルトフィーノMの試乗車が用意できたというので、それに合わせてローマも拝借、乗り比べてみることに。少しだけ専門的なことを言うと、事前情報としてローマとポルトフィーノMとではアシまわりのセッティングが違うことは分かっていた。重心高がわずかに高く、重量も少しだけ重いポルトフィーノMのリアが少しだけ硬く、逆にローマのフロントスタビライザーはポルトフィーノMより少し硬い。前後重量バランスもポルトフィーノMの方が2%ほどリア寄りの設計になっている(もちろんハードルーフの開閉時で変わる)。
かいつまんで言うと、ローマの方がスポーティなセッティングだということ。果たしてそれは乗り比べてみても分かるほど違うのだろうか。