【星のや富士で、グラマラス富士登山】日本一贅沢に、3776mの世界へ!(後編)

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生態系や文化を通して“もう一つの富士山”を学ぶ

富士山の美しい稜線
富士山の美しい稜線が左右対称にきれいに広がる絶景を堪能することができる。
近藤さんオススメのポイントから富士山を眺め
近藤さんオススメのポイントから富士山を眺める。新緑のカラマツと重なり、なんとも雄大な景色が広がる。

天候不良のため、残念ながら今回は頂上アタックを見送ったものの、その日の天候や下山後のゲストの体力に合わせて、ホテルへチェックインするまでの時間を使って富士山を存分に堪能できるコースをアレンジしてくれるのもこのプログラムの大きな魅力の一つ。この日は、近藤さんが四季ごとに訪れるという秘密の場所へと案内してくれた。

カラマツ、コケモモ、コケモモジュース、山菜の天ぷらや煮物がついた定食
左上:厳しい風雪に耐え不思議な形に育ったカラマツ。右上:奥庭、御庭の一帯にはこのコケモモがびっしり。左下:奥庭荘という山小屋ではコケモモジュースを販売している。右下:近藤さんオススメの山菜の天ぷらや煮物がついた定食で腹ごしらえ。

「富士山には山頂を目指して歩く登山道以外にも、一般の人が歩くことのできるルートがたくさんあります。その中の一つが奥庭ルート。庭という地名から庭園を思わせるような自然の楽園が広がり、様々な高山植物と富士山の雄大な景色が広がります。ここから眺める富士山が大好きなんです。自分と富士山との距離感が、遠すぎず、かといって近すぎない、なんとも絶妙に感じられるからです。今の時期は新緑、これが秋になると木々が一斉に紅葉し、一面が黄金色に染まる圧巻の景色に。特に、風雪に耐え矮小化したカラマツの生える姿はなんとも神秘的。四季折々で多彩な表情を楽しませてくれる場所です」。

富士山にまつわる土地や文化、人々の営みも含め、たくさんのことを学ぶことができ、富士山を愛してやまない近藤さんの生き方にも感銘を受けた。

左:街道  右:御師町の昔の街並みを再現したジオラマ
左:富士山の麓には「御師(おし)」と呼ばれる人々が集っていた街道が今も残る。御師とは富士山を信仰する人々の食事や案内、お祈りなどの世話をしていた人たちのことで、上吉田の町には多くの「御師の家」が軒を連ねて「御師町」という富士山信仰の一大拠点ができていた。かつては江戸から旅してくる登拝者たちでとても賑わいを見せた。 右:富士吉田の観光インフォメーションセンターも併設する無料のお休み処へ案内してもらった。御師町の昔の街並みを再現したジオラマを見学。かつて80軒以上の御師の家があったという富士山信仰の歴史に触れることができた。

2024

VOL.341

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