最新のMBUXなど、メルセデス・ベンツの総力が注ぎ込まれた
まずは最新型メルセデス・ベンツの代名詞ともいえる、対話型インフォテイメントシステム「MBUX」の最新世代を搭載。「ハイ、メルセデス」と発音することで、先記の操作はもちろん音楽選択やメッセージの読み上げ、気象情報読み上げなどをボイスコントロールで行うことが可能となっている。さらに、12.3インチワイドディスプレイのインストゥルメントクラスターと、縦型11.9インチのセンターディスプレイを組み合わせた2画面モニターを装備し、前述した音声認識のほか、センターディスプレイのタッチスクリーンやステアリングのタッチコントロールボタンでも操ることができる。
EクラスやSクラスには搭載されているが、日本で発売されるDセグメント車では初めて、ARナビゲーションを搭載している点にも注目したい。通常のナビ案内はモニターに映し出された地図上で行われてきたが、ARナビゲーションでは、前方の景色が画面上に映し出し、そこに矢印などを合成することで、これまで以上に直感的に進路が把握できるようになっている。
また、生体認証の追加も特筆すべきポイントだろう。ドライバーの指紋もしくは声、あるいはPINコードの入力によって登録ドライバーか否かを判断する機能で、ミラーやシート、ステアリングの位置、接続される携帯などの設定をドライバーごとに保存できるというもの。あらかじめ登録した指紋や顔情報を使って、乗車した個人を認識することで、シート位置などの調整が自動で各種設定が行われる。
加えて、運転支援システムも新型Sクラス同様のものが採用されている。フロント長距離レーダーのほか、フロントマルチモードレーダーとリアコーナーレーダーが2つずつ、さらにステレオマルチパーパスカメラに4つの360度カメラ、12個の超音波レーダーを装備。各種機能の精度が向上させ、強化されただけでなく、ドアオープン時に後方から迫ってくる障害物を検知する、アクティブブラインドスポットアシストなどの機能が追加されている。