
SUVにとって重要な、快適装備類も充実
そしてもちろん現代のモデルには欠かせないADAS(先進運転支援システム)も充実。歩行者検知機能つきの自動ブレーキや、アダプティブクルーズコントロール(ACC)、駐車可能なスペースをスキャンし車両が自動でステアリングを操作、ドライバーはシフト操作のみで縦列駐車もしくは、並列駐車可能なオートマチックパーキング・アシストなども装備する。
日本仕様のグレードは「プレミアム」、「スポーツ」、「プラチナム」の3種類を用意。車両価格はそれぞれ570万円、640万円、670万円と、競合車をみてもリーズナブルな設定といえる。プレミアムは18インチタイヤを、残り2つは20インチを標準装備。またプレミアムのみACCが装備されない。その一方でスポーツには電子制御サスペンションが、プラチナムには大型のパノラミック電動サンルーフが標準装備される点を鑑みれば、やはり後者の2つがオススメのグレードということになるだろう。
GAFAの国のクルマだけあって、インフォテインメントやオーディオをはじめ、ADASなどデジタル関連装備の先進性は相当なものだ。本国ではすでに昨年、キャデラック初の電気自動車「リリック」が発表されている(国内導入時期は未定)。
惜しむらくは、XT4には右ハンドル仕様の用意がない。ただ、ETCが普及したいま、左ハンドルだからと困るシーンはあまりないし(見切りが悪い右折の際には細心の注意が必要だが)、アクセルやブレーキなどのペダル配置の面では左ハンドルのほうが有利で、自然なドライビングポジションがとりやすいといったメリットもある。
最新のアメリカンラグジュアリーは、なかなかに粋で洒落た選択だ。
今月の1台 CADILLAC XT4(画像5枚)
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[MEN’S EX 2021年7月号DIGITAL Editionの記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
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