スーパーシリーズの初代は2011年にデビューしたMP4-12Cで、現行型720Sは第2世代となる。先立って、高性能バージョンの最新グレード、765LT(ロングテール)も発表された。
車名にある3桁の数字が馬力を表している。720Sには720hpの、765LTには765hpの、4リッターV8ツインターボエンジンが搭載された。これに7速のデュアルクラッチトランスミッションを組み合わせたリアミドシップの後輪駆動、というのが最新マクラーレンの基本パッケージだ(近々V6ハイブリッドも登場する)。
0→100km/h加速はスーパースポーツの証しである3秒以内、なんと2.9秒だ。0→200km/h加速も7.8秒、最高速は341km/h、とクラストップレベルを誇る。
マクラーレンの全モデルに共通する重要な特徴がパワートレインの他にもう一つある。CFRP(炭素繊維強化樹脂)を使ったモノコックボディだ。第2世代スーパーシリーズにはバスタブとルーフをCFRPで一体とした軽量かつ強固なモノゲージⅡが採用された。
スタイリングもユニークだ。モチーフはグレートホワイトシャーク、つまりホオジロザメ。特徴的なフロントマスクに始まり、全身これエアロダイナミクスの塊、のようなデザインである。インテリアを見れば、レザーやカーボンといったマテリアルの贅沢さこそあれ、機能性を最重視しているのが特徴だ。床面からごっそりとドアが跳ね開き、パッセンジャーはかなり中央寄りに座らされる。重量物をできるだけ車体の重心に近づけたい。運動性能を重視したレイアウトだと言っていい。