そろそろ、温泉が恋しくなる季節が到来した。緊急事態宣言が終わり感染状況も少しは緩和したものの、日々変わる新たな状況下で、安心して旅に行きたいという方は少なくないのではないだろうか。そこでご紹介したいのが、東京からもアクセスしやすく、箱根や熱海などと比べて落ち着いた雰囲気のスモールラグジュアリーリゾート「ふふ 日光」だ。
感染予防の観点からも、すべての客室に温泉が付いているので、誰にも気兼ねせずに湯浴みを愉しめるし、密を回避することが可能な宿泊者専用のダイニングにて美意識の高いお料理を味わえるため、食事の手配を気にする必要もない。まさに贅沢を知る大人の “おこもりステイ”に相応しい宿である。
皇室ともゆかりのある土地に登場したラグジュアリーブランド「ふふ」
気軽に旅行がしにくくなった昨今においては、旅で得られる時間や経験が今まで以上に貴重に思える。宿を選ぶうえで実績のあるブランドは頼りがいのある存在となりえるだろう。
「ふふ 日光」は、人気の高級旅館やホテルを展開してきたカトープレジャーグループと、大手不動産会社のヒューリックがタッグを組んで経営するスモールラグジュアリーリゾートブランド“ふふ”シリーズの注目宿。皇室ともゆかりの深い栃木県日光市の田母沢御用邸記念公園の隣地という得がたい地にあって、贅を尽くした優雅な雰囲気の館に仕上がっている。
チェックインは、滞在への期待を膨らませるひととき。現地を訪ねた筆者はここで心を掴まれた。手続きを行うために通されたロビーラウンジは明治から大正にかけてのロマンを感じさせる和洋折衷の造り。自分の中の時間軸が日常から非日常のモードへと切り替わり、その心地良さにしばし浸ることになった。