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絶景のワインディングロード

マクラーレンGTの走行シーン
ぽつぽつと雨が降って来た。それでも伊勢湾の島々が見渡せる。何度来ても楽しめる風景のひとつだ。

翌朝。空は灰色で重くなっていた。本格的に降り出す前に、伊勢志摩のワインディングロードを楽しむべく、ホテルを出発する。まずはパールロードを目指す。

この道は大学時代から通うお気に入りのひとつで、ワインディングロードそのものの痛快さはもちろん、見下ろす伊勢湾の風光明媚さや、道中の港町(たいてい山を降りて向かう)で食す絶品の磯料理もまた楽しみのひとつ。今回は走るだけだったけれども、次回はぜひ、港へ降りてランチでも楽しみたいところ。

マクラーレンGTの走りを堪能することに集中する。少し雨脚が強くなってきても、さほど不安にならずに楽しめる。車体の重心がドライバー付近にあって分かりやすく、バランスに優れるため、常にマシンが自分の制御下にあるという自信がそうさせるのだ。これはマクラーレンのロードカー全てに共通する美点だ。

マクラーレンGTの走行シーン
パールロードを賢島から走ると、その終点に橋がかかっている。これを超えたら鳥羽だ。

アッという間に鳥羽の町へ入った。水族館や真珠島を尻目に駅前を抜けるともうひとつのワインディングロードへの入り口が見えてくる。伊勢志摩スカイラインだ。これは標高555mの朝熊山を介して伊勢と鳥羽を結ぶ全長16キロの有料道路で、天空のドライブウェイとも称される。晴れた日には頂上からはるか富士山まで見渡すことができるのだ。こちらも若い頃からドライブデートの定番コースだった。

パールロードと同様に交通量は少なめ。山を駆け上るためそれなりに急なコーナーも多いが、そのぶんスポーツカー向きだ。頂上まで駆け上り、足湯でひと休みののち駆け下りるというのが定番で、時間があれば大神宮(伊勢神宮)の鬼門を守る金剛證寺を参るといい。「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と詠われた名刹である。

そう、このスカイラインを伊勢側に降り、五十鈴川が見えたならそこはもう伊勢の神域だ。内宮があり、さらに10分ほど走れば外宮である。本来なら二見興玉神社から外宮、内宮というのがお伊勢詣の筋だけれども……。今回はおはらい町にある赤福本店で一服だけ楽しむことに。

雨が本降りになってきた。牛肉の名店“若柳(豚捨)”が外宮の近くに新たに開いたカレーうどんの店“豚屋捨吉”で軽くランチをすませて、自宅のある京都をめざす。伊勢道から東名神、新名神を使えばものの2時間で京都市内の自宅だ。本来はそれくらい便利な現代のお伊勢参り。紀伊半島をわざわざぐるりと回ったからこそ、マクラーレンGTという稀代のグランツーリズモがパートナーだったからこそ、そしてもちろん目的地の伊勢志摩が魅力に充ちたスポットだったからこそ、心に残るドライブとなったと言っていい。

<p>御堂筋を走るマクラーレンGT。</p>

御堂筋を走るマクラーレンGT。

<p>マクラーレン大阪にて。</p>

マクラーレン大阪にて。

<p>賢島には昔から有名なホテルや最近ではオーベルジュもたくさん存在するけれども、食事のクォリティはもちろん、ホスピタリティの高さ、調度品の誂えでもザ・ヒラマツはトップクラスだろう。</p>

賢島には昔から有名なホテルや最近ではオーベルジュもたくさん存在するけれども、食事のクォリティはもちろん、ホスピタリティの高さ、調度品の誂えでもザ・ヒラマツはトップクラスだろう。

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