飛ばせるオーバースイングで練習量が多いなら、直す必要はナシ!
オーバースイングには、良いところと悪いところがあります。飛ばすことを競技にしているドラコン選手たちを見ると分かりますが、彼らは例外なく全員がオーバースイングでボールを打っています。オーバースイングにすると、インパクトまでのヘッドの助走距離が長くなって運動量が増します。そのおかげでボールを遠くへ飛ばせるわけです。オーバースイングが、飛ばしには有利なスイングであることは間違いありません。
ただし、通常のゴルフは飛距離を競うゲームではなく、スコアを競うゲームです。自分が意図したところにボールを運び、止める技術が必要になってきます。その観点では、オーバースイングはクラブの助走距離が長いぶん、正確にボールをヒットしづらくなるというデメリットがあります。とはいえ、普段からよく練習をしている人であれば、この正確性の問題はカバーできるはず。実際にオーバースイングでも優勝を重ねたプロはいますし、練習量が多いのであれば、絶対に直さないといけないものではありません。
腕でクラブをかつぎ上げると、オーバースイングになりやすい
オーバースイングには、いくつかの原因が考えられます。列挙すると、①カラダの回しすぎ、②グリップしている指のゆるみ、③ヒジの曲げすぎ、④腕の使いすぎ、などがそうです。ぜひ直しておきたいのは、③と④の2つ。なぜなら、これらは飛ばせない原因にもなりがちだからです。
以下の2つの写真を見て、何が違うか分かるでしょうか?
どちらの写真も、左腕が地面と平行の位置にあります。しかし、左の写真のスイングではヒジを曲げながら腕でクラブを持ち上げているので、ほとんど肩が回っていません。それに対して右の写真のスイングでは、しっかりと肩が回転しているのが分かります。
左の写真の状態から肩を回してトップを迎えると、肩の回転に対して腕の運動量が多すぎて、間違いなくオーバースイングになります。つまり、腕でクラブをかつぎ上げてしまうのが、オーバースイングの主な原因というわけです。