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進化を続ける5気筒×4WD

北極圏に近いこの町ではスパイクタイヤの使用が認められており、試乗車もすべてスタッド付きタイヤが装着されていた。まず一般道でスポーツバックに乗った。ドライブモードをオートにしておけば、足回りもしなやかで、コーナーはほとんどロールすることなくクリアしていく。走りだしてすぐに、アイポイントの高いSUVを運転している感覚はなくなった。ブレーキの踏み応えも良好で、雪上であってもまったく不安なく止まることができる。少々荒っぽい運転をしても、大きく滑り出すようなことはない。

RS Q3 スポーツバック

後半は標準車で凍結した湖の上に作られた特設コースを走る。ここでようやくRSモデルの本領発揮だ。1周約2.5kmの高速トラックは、100km/hを超えるような高速コーナーと、氷が露出したすべりやすいタイトコーナーなどが組み合わされた周回路だ。ESC(横滑り防止装置)をオフにして、コースインする。電子制御のクワトロシステムは必要に応じて駆動力の50〜100%をリアに配分するが、こうした路面状況では積極的に後輪を駆動する。

コースに慣れてくれば、ブレーキを使ってのターンインやアクセルオフでの荷重移動など、いろんな場面で4輪ドリフトが楽しめる。そして、気持ちのよい5気筒エンジンも専用にチューニングされたステアリングも反応がよく、大きなアングルがついた状態からリカバーもしやすい。さすがはRSモデルを名乗るだけあって、コンパクトクラスとしてはトップクラスのSUVだ。RS Q3&スポーツバックの国内導入は、2020年内後半の予定という。

RS Q3 スポーツバック
走行特性を選択できるアウディドライブセレクトには、RSモデル専用のRSモード(RS1/RS2)を用意する。


※表示価格は税抜き

文/藤野太一 写真/アウディ ジャパン 編集/iconic

<p>標準モデルとなるRS Q3。全長4507mmという扱いやすいボディサイズで一見すると普通の街乗りSUV だが…。中身はスポーツSUVでもトップクラスの動力性能を誇っている。</p>

標準モデルとなるRS Q3。全長4507mmという扱いやすいボディサイズで一見すると普通の街乗りSUV だが…。中身はスポーツSUVでもトップクラスの動力性能を誇っている。

<p>こちらがクーペスタイルのRS Q3スポーツバック。標準モデルより全高が45mm低く、ルーフが後方に向かってなだらかに下がっている。</p>

こちらがクーペスタイルのRS Q3スポーツバック。標準モデルより全高が45mm低く、ルーフが後方に向かってなだらかに下がっている。

<p>Gメーターなども表示できるアウディバーチャルコクピットを採用する。ダッシュボードにはquattroのプレートが付く。</p>

Gメーターなども表示できるアウディバーチャルコクピットを採用する。ダッシュボードにはquattroのプレートが付く。

<p>レザーとアルカンターラのスポーツシートを標準とし、ナッパレザー仕様も用意される。</p>

レザーとアルカンターラのスポーツシートを標準とし、ナッパレザー仕様も用意される。

<p>RS Q3のリアーシート(写真)は前後スライド量が150mm、RS Q3スポーツバックでは130mmとなる。ラゲージ容量は通常530リッターで同容量。</p>

RS Q3のリアーシート(写真)は前後スライド量が150mm、RS Q3スポーツバックでは130mmとなる。ラゲージ容量は通常530リッターで同容量。

<p>両モデル共に0-100km/h加速は4.5秒。インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーを9回受賞する、“モダンクラシック”エンジンである。</p>

両モデル共に0-100km/h加速は4.5秒。インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーを9回受賞する、“モダンクラシック”エンジンである。

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