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加藤反応が直に得られるって貴重ですよね。私も番組を手掛けながらしみじみ感じています。それにしても、どうして唐池さんは新規事業をいくつも任されてきたんでしょう。そのことについてご自身はどんな見解をお持ちですか?

唐池単に暇そうにしていたからじゃないかなあ(笑)。上司ってのは、大体がいい加減なもんですから。私が社長で誰かに新規事業を任せるときは、自分が進もうとしている方向とあまりズレていない人を選びます。やはり同じ気持ち、同じ夢を共有できるかどうかは大事ですし。あとは、やっぱり人をその気にさせる力を持っていることがポイントかな。コミュニケーションにおいては言葉が重要ですが、奮い立つような文句を使ってくれる人には付いていきたくなる。そうじゃありません?

加藤はい。私にも経験があります。ただし、人に伝えるのはものすごく難しいですよね。伝える側は伝えた時点で完了しがちですが、じゃあ、伝えられる側にちゃんと届いているかといえば、それはよくわからないです。

唐池本当に伝わったかどうかを見極めるには、実際に伝えたことが行動に活かされるかどうかを確認する必要がありますよね。そして、伝え方を工夫する。これについては、私が総務の仕事をしていた頃に丸井で受けた4ヶ月の研修が、大いに役立ちました。丸井の人事部が勤務制度を大幅に刷新したので、それを全社員に通達するんですけどね、その手法がユニークなんですわ。文章にしたら20ページぐらいになりそうな複雑な内容をすべて漫画にしたというね。

加藤画期的です!

唐池その手間は相当なものだったに違いありません。でも、そうすることで全社員の理解を促し、勤務制度の中身を知らせるという目的を見事に達成できたわけです。その学びを踏まえて、私はみんなに「目的と手段を一致させなさい」とよく説いています。

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