ファッションディレクター 森岡 弘の「自分デザイン」入門 Vol.4
できるビジネスマンは年齢、立場、目的での「相応」の装いができる人。この連載では「上司」と「部下」に注目し、仕事で活きる身だしなみの極意に迫る。Vol.4は、前回に続きドレスコードが「オフィスカジュアル」になったブリヂストンを訪問。自分に相応しい通勤時の装いのドレ/カジを考える。
話したのはこの3人

ファッションディレクター 森岡 弘さん
弊誌のビジネススタイルのご意見番。雑誌や広告のほか、政財界人のパーソナルスタイリングも手掛ける。
【上司】 ブリヂストン
資金部長 剣持徹夫さん(42歳)
2003年入社。’16年より同部署。投資家との面談のほか、社内との調整、上層部の海外出張に同行するなど要職をこなす。
【部下】 ブリヂストン
資金部 IRユニット 井上征一郎さん(33歳)
2008年入社。社内広報を経て現部署へ。剣持さんとともに業務に邁進。仕事時はスーツが多く、オフィスカジュアルにはまだ少し抵抗が。
ドレスコードにあった装いの緩急を考える-上司編-

剣持さんから森岡さんへ
“オフィスカジュアル”が、ネクタイを外しただけのスタイルになってしまいます
「ブラウン」を活用してカジュアルを逆にエレガントに
森岡氏(以下敬称略) それでは「上司」の剣持さんの装いを見ていきましょう。剣持さんの普段の業務では、ドレスコードは比較的自由なんですよね。10月より御社で実施中の「オフィスカジュアル」、剣持さんはどう思いますか?
剣持氏(以下敬称略) これまでスーツだった若い社員が、スニーカーを履いているのを見ると、社内の景色もちょっと変わったなと思います。それと、そういう時に声をかけて服装の話をすることも出てきて、世代を超えたコミュニケーションの機会は増えましたね。ただ、スニーカーなどは自分には若すぎるかなぁと。どうしても、普段の格好からタイを外しただけになり、色も黒やグレー、紺など地味でマンネリ気味。「オフィスカジュアル」という中でも計算できてセンスよく見せられる格好ができたら、ビジネスマンとしても素敵だなぁと思うのですが……。