「子供の頃からの憧れをカタチにしてみました」
「グリモルディ」のデザイナー、ジョルジョ・グリモルディ氏に聞く新作「G.T.O.」の見どころ
2000年代のイタリアン・ウォッチブームを牽引したグリモルディがこのたび日本再上陸を果たした。ラインナップの目玉は、ブランド久々の新作となる「G.T.O.(グラン ティポ オバーレ)」。名車フェラーリ 250 GTOからインスピレーションを得たというこの時計の誕生背景について、先ごろ来日したジョルジョ・グリモルディ氏にインタビューを行った。
MEN’S EX ONLINE編集部(以下MEO) 日本再上陸、おめでとうございます。
ジョルジョ・グリモルディ氏(以下ジョルジョ) ありがとうございます。日本はどこの国よりも成熟した時計ファンの多い国。ここで再び我々の新作時計を紹介できることを嬉しく感じています。
MEO しばらく日本での展開がなかった間、グリモルディはどのようなモデルを作っていたんでしょう。
ジョルジョ じつは2008年くらいから新たな時計を作るのをストップしていました。ファミリー内にいろんなデリケートな問題があったこと、そして私自身もブライベートが忙しくて、新たな創作を行う余裕がなかったんです。もちろん時計デザインへの情熱は失っていませんでしたが。
MEO そもそもグリモルディの時計は、お父様が経営するミラノのショップのオリジナルとしてスタートしたものでしたよね?
ジョルジョ そうです。ハイブランドのジュエリーや時計と一緒に、より手頃に買えるモデルとして私がデザインした時計を並べていたんです。するとそれが海外からのお客様の目に止まり、そのうち自国で扱いたいというオファーもいただくようになった。それに手応えを感じて2000年のバーゼルで時計ブランドとしてデビューしたんです。ブランド名をショップと同じグリモルディのままにしたのは、モナコのロイヤルファミリーの名前(グリマルディ)に似ているから。いろんな国の人に親しまれるかなと思いまして(笑)。