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次世代カーの試金石

新型クラウン走行シーン
国内専用モデルにもかかわらず、ドイツのニュルブルクリンクサーキットを使って開発を行うなど、その方向性はグローバル。明らかに欧州セダンをライバルとしている。

新型クラウンのパワートレーンは、3種類ある。最上級モデルが3.5リッターV6エンジン+モーターのハイブリッド。ミドルレンジは、2.5リッター直4エンジン+モーターのハイブリッド。これは2WDだけでなく、4WDの設定もある。そして最廉価のガソリンモデルには2リッター直4ターボエンジンに8速ATを組み合わせる。

3.5リッターV6エンジン+2基のモーターというマルチハイブリッドシステムを搭載
トップグレードとなるのが3.5リッターV6エンジン+2基のモーターというマルチハイブリッドシステムを搭載したモデル。力強い加速性能と燃費性能を両立している。

3.5リッターハイブリッド仕様がもっとも静かで乗り心地がいい。後席のシートは座った瞬間に体を柔らかくホールドしてくれる。聞けば、3.5リッターハイブリッドのみリアガラスの板厚をアップし、高周波吸音材を多く使用するなど静粛性向上の対策が施されていた。

2.5リッターダイナミックフォースエンジンを搭載したハイブリッドモデル
TNGAに基づき基本構造から刷新した2.5リッターダイナミックフォースエンジンを搭載したハイブリッドモデル。シーンを選ばないなめらかな加速性能が魅力。

2.5リッターハイブリッドは現行カムリと共通のものだ。パワフルな印象はないが、このパワーユニットのウリはなんといっても燃費。WLTCモードでリッター20km、JC08モードならリッター24kmと、新型クラウンのラインナップのなかで最良値を誇る。

ツインスクロールターボチャージャーを採用した2リッター直4エンジン
高効率なツインスクロールターボチャージャーを採用した2リッター直4エンジンもラインナップ。胸のすくような心地よい加速フィーリングが味わえる。

2リッターターボの「RS」がもっとも若々しく軽快だ。エンジンは軽く吹け上がるし、8速ATの切れ味もいい。また減衰力が変更可能な可変ダンパーや専用のフロントスタビライザーなど足回りも強化されており、18インチのスポーティなタイヤを履きこなして、フラットな乗り心地を実現していた。

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