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ルノー新型SUV「カジャー」走行イメージ
搭載する1.2リッター直4ターボは、パワフルではないが必要にして十分。トランスミッションの動きもスムーズで、ストレスなく加速していく。

エンジンはルノーではお馴染みの直列4気筒1.2リッターターボで、7速DCTを組み合わせる。駆動方式はFFでグレードは「インテンス」と日本仕様ではこの一択となる。1.2リッターでは、このサイズのSUVにはやや物足りないのでは、と思いきやトランスミッションの変速はスムースだし、最高出力131PS、最大トルク205Nmを発揮するため必要十分な加速をする。また、室内へ入り込んでくるノイズもうまく抑えられていた。

ハンドリングは車名の由来である「agile(機敏)」を強調したものというよりは、ルノーらしくサスペンションがしっかりストロークして、フラット感のある軽快な身のこなしをみせる。このあたりはきっと通なカングーファンにも支持される美点だろう。

惜しむらくは、カメラ、レーダー、センサーなどを備えており、数種のADAS(先進運転支援システム)を搭載しながらも、完全停止する自動ブレーキやACCを備えていないことだ。すでに装備内容的には実現可能で、現在テストを進めているとのことなので、近い将来のアップデートに期待したい。

そして347万円という価格は輸入車としては大きな魅力だろう。カングーほど通な選択ではないので、気負わずに使える。だけどデザインにも乗り味にもちゃんとルノーらしさはつまっている。

ルノー カジャー(インテンス)

ボディサイズ:全長4455×全幅1835×全高1610mm
エンジン種類:直列4気筒ターボ
エンジン排気量:1197cc
最高出力:96kW(131PS)/5500rpm
最大トルク:205N・m(20.9kgm)/2000rpm
車両価格:347万円



文/藤野太一 撮影/山本圭吾 構成/iconic

フルレザーシートを採用する。ボリュームのある造形は、ゆったりとした座り心地でロングドライブでも疲れさせない作り。

フルレザーシートを採用する。ボリュームのある造形は、ゆったりとした座り心地でロングドライブでも疲れさせない作り。

後席も前席と同様にフルレザー仕立てのシート。着座位置がやや高めのため乗り降りが容易だ。

後席も前席と同様にフルレザー仕立てのシート。着座位置がやや高めのため乗り降りが容易だ。

フルカラーTFTパネルのメーターを採用。センタコンソールには、7インチマルチファンクションタッチスクリーンを装備する。インパネ自体のデザインはシンプルで、ルノーらしい上質な雰囲気を漂わせる。

フルカラーTFTパネルのメーターを採用。センタコンソールには、7インチマルチファンクションタッチスクリーンを装備する。インパネ自体のデザインはシンプルで、ルノーらしい上質な雰囲気を漂わせる。

ラゲッジスペースの容量は527リットルを確保。後席は分割可倒式となっており、ラゲッジ側からワンタッチでリアシートの折り畳みが可能。

ラゲッジスペースの容量は527リットルを確保。後席は分割可倒式となっており、ラゲッジ側からワンタッチでリアシートの折り畳みが可能。

ラゲッジのフロアは2枚のボードで構成されている。フロア下にも荷物を収納できるほか、大きさや種類などに応じて、フレキシブルに対応できる。

ラゲッジのフロアは2枚のボードで構成されている。フロア下にも荷物を収納できるほか、大きさや種類などに応じて、フレキシブルに対応できる。

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