これを買っておけば間違いない3列シートSUV3選
ボルボ XC90
他とは一線を画するスカンジナビアン・デザインと最先端の安全技術を搭載(写真6枚)
ボルボの最上級SUVであるXC90(税込779万円〜)は全グレードが7人乗りの3列シートを持つ(最上位グレードでありショーファードリブン仕様であるエクセレンスは除く)。スウェーデンという母国の文化や自然からもインスパイアされた「スカンジナビアン・デザイン」と呼ばれる考えは同じ欧州車でもメルセデス・ベンツやBMWなどとは異なる独自の世界観を持つ。
エクステリアはひと目でボルボとわかるアイコンが数多く採用され、オーソドックスでありながら流麗なラインを多用することで存在感を出している。
インテリアに関しては、これまでの欧州車とは一線を画するデザインや素材感がよく出ている。それは欧州の家具などにも通じる暖かさや触感の良さ、また2-3-2のシートレイアウトのどの席に座ってもホッと一息できるさながらファーストクラスのような空間を演出している。
それでいてインパネのセンター部には昨今のトレンドになりつつある縦型のディスプレイを搭載、タッチスクリーンと呼ばれる9型の大画面はカーナビだけでなく、オーディオや空調なども一元管理できるものだ。また新世代のボルボ車に共通しているこのシステムは手袋をしたままでも操作ができる独自の(言い換えれば高価な)方式を採用、いかにも冬場にも強い北欧生まれを感じる仕様とも言える。
納期自体はかかるが、ボディカラーとシートカラー&マテリアルの組み合わせも多彩なので自分のライフステージに合わせた一台をオーダーメイド感覚でセレクトできる点も魅力のひとつ(一部グレードによって異なる)。
基本のパワートレーンはボルボが提唱する新世代の「DRIVE-E」と呼ばれるもの。特に最上位グレードであるT8はプラグインハイブリッドで走行性能と環境性能を両立する。
実はプラグインハイブリッドは大容量のバッテリーを搭載する関係で3列目シートを設置することが難しい。しかしXC90はこの問題を解決し、世界初となる3列シートのプラグインハイブリッド車となっている。
先進安全装備に関してはボルボの得意分野のひとつで「インテリセーフ」と呼ばれる16種類以上の機能を搭載する。特に万が一の衝突に際しては世界の自動車メーカーが注目する技術を数多く有するのも特徴。グローバルだけでなく日本でもじわじわとファンを増やしている。