いまやすっかりブームからジャンルに定着した、腕時計界の一大トレンド「ラグジュアリースポーツウォッチ(ラグスポ)」。入手困難な弩級モデルから、手の届くラグスポテイストモデルまでを1冊にまとめたバイヤーズガイド『ラグジュアリースポーツウォッチ大全』から、その中身をご紹介しよう。
ハイテク、スポーティ、エレガンスをあわせもつ都市で使うラグスポ
CVSTOS(クストス)
メトロポリタン P-S スケルトン

【SPEC INFORMATION】
ケースサイズ:51×42mm ケース素材:グレード5チタン ブレスレット:グレード5チタン 巻き上げ:自動巻き 搭載キャリバー:Cal.CVS410 防水性能:5気圧 振動数:毎時2万8800振動 パワーリザーブ:約42時間
価格:313万5000円

“塊感”ある都会的チタンモデル
ラテン語で“守護神”を意味する名を冠し、2005年に実業家サスーン・シルマケスとデザイナーのアントニオ・テラノヴァによって設立されたクストス。サスーンはフランク・ミュラーのビジネスパートナーであるヴァルタン・シルマケスの息子で、若くして時計の世界に入り、21歳でブランドを立ち上げた。クストスはトノウ型ケースとスケルトンデザインを組み合わせた次世代のラグスポスタイルを確立し、チャレンジ ジェットライナー、チャレンジ シーライナー、チャレンジ クロノといった人気シリーズを展開。それに次ぐ新コレクションの1本が「メトロポリタン P-S スケルトン」だ。
メトロポリタンシリーズでは“洗練された都会”をテーマに、外装から文字盤、ディテールにいたるまで新たなスタイルを採用。本作は重厚なのに軽量なグレード5 チタン製のケース&ブレスレットを取り入れ、場所によりポリッシュとヘアライン仕上げを使い分けてモダンな風合いを高めた。ブレスレットはコンフォートエクステンションシステムにより6mmまでの延長が可能なほか、アクティブに楽しめるラバーストラップも付属し、こちらも工具なしで簡単に交換できる。
文字盤はインデックスのフレームなどを残してくり抜き、ブラックに染め上げたモダンなスケルトンデザインに。アワーマーカーにはメタルパーツが埋め込まれ、鏡面仕上げのインデックスは光を受けて視認性を高める。また、そのスケルトン文字盤を通し、内部に搭載する自動巻きCal.CVS410を観賞することも可能。このムーブメントには微弱な永久磁石でスモールセコンドの駆動を安定させるブランド独自の技術が採用されている。
このようにスポーティ&エレガントながら、シティユースに適した独自ハイテクノロジーもしっかり押さえた都会派のラグジュアリースポーツなのだ。