仕立ての良いスーツはどう見分ける?
A.身体に沿っているかを次のポイントでチェック
仕立ての良いスーツとは、人間の立体的な身体や動きに沿った作りになっているもの。そのような仕立てになっているかどうかを、簡単に見極めるためのポイントを紹介する。
Jacket
首に沿って襟がのぼっているか?

襟が首に吸い付くように作られていれば、首から肩にかけて富士山の裾野のように美しいラインが生まれる。それが襟がのぼっているかを見極めるポイントだ。また腕を動かしても襟が抜けないのは仕立ての良い服の基準といえる。
前肩につまめる余裕があるか?

肩が前に出ている人が多い日本人は、ジャケットの肩も前に振ってある方が着やすくなる。仕立ての良いジャケットは、この前肩仕様になっていることが条件といえるだろう。肩先にひとつまみできる程度の余裕があれば、前肩仕様とわかる。
胸を見下ろしたとき膨らみがあるか

試着して見下ろしたときに、胸元に生地の膨らみがあるジャケットは、胸周りにボリュームがある証拠だ。逞しさや男らしさを演出することができる。この膨らみからウエストのくびれに繋がるラインも、ジャケットの見どころのひとつと言えるだろう。
背中はきれいにS字ラインを描いているか

横から見て肩甲骨から腰、尻にかけてS字ラインを描いているかを確認。実は既製服でこの美しいS字ラインを仕上げるのは作り手の技術が必要で、背中の反りに沿い、お尻にかけても生地がはねずに収まっていると◎。