ビームス・南雲浩二朗さんが「プロフェッショナルを感じる」6つの厳選インテリア

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Life with CRAFTSMANSHIP
ビームス クリエイティブ・ディレクター 南雲浩二郎さんが考える

クラフツマンシップを感じる暮らし

年代、素材、国、ブランド問わず、自分が好きだと感じた物だけが置かれている南雲さんの自邸。選ばれた物たちのクラフツマンシップを誰かから受け継ぎ、また誰かに受け継いでいく。ここでは、自著の中からクラフツマンシップを感じる物についてお話いただいた。

「美しさは立証できない。根拠は、プロフェッショナルであること」

戦前のルイ・ヴィトンのトランクの上に物が並んでいます

「戦前のルイ・ヴィトンのトランクの上に物が並んでいます。右端は100年以上前にフランスの美術学校などでデッサン用モデルとして使われていた木のブロック。本堀雄二のダンボールでできたアート作品、テッド・ミューリングの真鍮を黒くコーティングして作られたキャンドルスタンドなど、素材や年代はまちまちでも、素材の強弱やバリエーションに対して色調のバリエーションは抑えるようにしています。素材が異なるものが並ぶことである種のハーモニーを生み出し時空が繋がっていく。その調和を整える感覚は、ファッションのコーディネートをする感覚ととても近いかもしれません」

ティモ・サルパネヴァがデザインしたイッタラの花器

ティモ・サルパネヴァがデザインしたイッタラの花器
「ティモ・サルパネヴァがデザインして、ガラス職人が手吹きで作っているという花器。なめらかな曲線やフォルムが美しい。これが型ではなく手吹きで作られているという、職人の技術頼みによって完成できる量産品。デザインがクラフツマンシップによって完成するという、わかりやすい例なのではないかと思います」

シュシ・スライマン推奨の水筒

シュシ・スライマン推奨の水筒
「小山登美夫ギャラリーで買った陶器の水筒。アーティストであるシュシ・スライマンが、マレーシアで失われつつある伝統的な技術を残すために、自身の個展で展示販売したという水筒。自らの作品だけでなく、伝統的な技術も同時に紹介することで、その国の背景みたいなものを一緒に分かってもらおうとするというケースは珍しく、そして共感が持てます」

オルテガのラグ

オルテガのラグ
「1980年代後半、アメリカのサンタフェで買った先住民のラグ。工房とショップが隣り合わせになっていて、山積みのラグの中からこの柄を選びました。スペインなどが入植することで先住民に伝えたというこの織りの技術。技術がオリジナリティあるものに変化して、クラフツマンシップがいい形でバトンしていくという背景がまたいいなと思っています」

2024

VOL.341

Spring

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