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【ケース及び裏蓋】

ケースと裏蓋の代表的な種類

ケースの多くは丸型だが、ほかにも実にさまざまな形状が存在する。着脱可能な裏蓋との間にはガスケットが配され、気密性を高めている。


裏蓋の構造は、主に3種類

時計の針は円を描いて進み、またムーブメントのパーツは丸い形が多く、丸く組み上げる方が都合がいい。だから時計のケースは丸型が多い。一方で角型(レクタンギュラー)やトノー(樽)型、オーバル(楕円)、クッション型、八角形などさまざまなフォルムが試みられてもいる。

ムーブメントの出し入れ口となる裏蓋には、風防と同じく防水・防塵性が求められる。そのいずれにも優れるスクリュー(ねじ込み)バック式は、1926年にロレックスによって開発され、現在では多くのブランドが採用する。これに加え、ビス留め式とスナップバック式の3種類が裏蓋構造の主流。ムーブメントを見せるシースルーバックも多用される。

裏蓋の代表的な種類(画像5枚)

<p><strong>スクリューバック式</strong><br />裏蓋の外側とケースの開口部にネジが切られ、それに合わせて裏蓋を回して締め付ける。隙間なく接合できるため優れた防水性能が得られるが、厚みは増す。</p>

スクリューバック式
裏蓋の外側とケースの開口部にネジが切られ、それに合わせて裏蓋を回して締め付ける。隙間なく接合できるため優れた防水性能が得られるが、厚みは増す。

<p><strong>ビス留め式</strong><br />丸型以外、スクリューバックは使えない。そこで裏蓋とケースとをビスで接合する構造が採られる。ガスケットに強く押し付けられるので、防水性も高い。</p>

ビス留め式
丸型以外、スクリューバックは使えない。そこで裏蓋とケースとをビスで接合する構造が採られる。ガスケットに強く押し付けられるので、防水性も高い。

<p><strong>シースルーバック</strong><br />開口することで、ムーブメントを観賞できるようにした裏蓋で、裏スケとも呼ばれる。開口部には、ガスケットを用いてサファイアクリスタルをはめ込んでいる。</p>

シースルーバック
開口することで、ムーブメントを観賞できるようにした裏蓋で、裏スケとも呼ばれる。開口部には、ガスケットを用いてサファイアクリスタルをはめ込んでいる。

<p><strong>スナップバック式</strong><br />裏蓋とケースの凹凸を合わせ、押し込んで接合させる。防水性に劣るため採用例は減っているが、ケースを薄くできるメリットを求め、用いられる場合もある。</p>

スナップバック式
裏蓋とケースの凹凸を合わせ、押し込んで接合させる。防水性に劣るため採用例は減っているが、ケースを薄くできるメリットを求め、用いられる場合もある。

<p><strong>一体型ケースバック</strong><br />裏蓋とケースが一体化したワンピース構造は、防水性と耐久性に極めて優れている。一方、ムーブメントのメンテナンスがしづらいため、採用例は限られる。</p>

一体型ケースバック
裏蓋とケースが一体化したワンピース構造は、防水性と耐久性に極めて優れている。一方、ムーブメントのメンテナンスがしづらいため、採用例は限られる。

 

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<p><strong>スクリューバック式</strong><br />裏蓋の外側とケースの開口部にネジが切られ、それに合わせて裏蓋を回して締め付ける。隙間なく接合できるため優れた防水性能が得られるが、厚みは増す。</p>

スクリューバック式
裏蓋の外側とケースの開口部にネジが切られ、それに合わせて裏蓋を回して締め付ける。隙間なく接合できるため優れた防水性能が得られるが、厚みは増す。

<p><strong>ビス留め式</strong><br />丸型以外、スクリューバックは使えない。そこで裏蓋とケースとをビスで接合する構造が採られる。ガスケットに強く押し付けられるので、防水性も高い。</p>

ビス留め式
丸型以外、スクリューバックは使えない。そこで裏蓋とケースとをビスで接合する構造が採られる。ガスケットに強く押し付けられるので、防水性も高い。

<p><strong>シースルーバック</strong><br />開口することで、ムーブメントを観賞できるようにした裏蓋で、裏スケとも呼ばれる。開口部には、ガスケットを用いてサファイアクリスタルをはめ込んでいる。</p>

シースルーバック
開口することで、ムーブメントを観賞できるようにした裏蓋で、裏スケとも呼ばれる。開口部には、ガスケットを用いてサファイアクリスタルをはめ込んでいる。

<p><strong>スナップバック式</strong><br />裏蓋とケースの凹凸を合わせ、押し込んで接合させる。防水性に劣るため採用例は減っているが、ケースを薄くできるメリットを求め、用いられる場合もある。</p>

スナップバック式
裏蓋とケースの凹凸を合わせ、押し込んで接合させる。防水性に劣るため採用例は減っているが、ケースを薄くできるメリットを求め、用いられる場合もある。

<p><strong>一体型ケースバック</strong><br />裏蓋とケースが一体化したワンピース構造は、防水性と耐久性に極めて優れている。一方、ムーブメントのメンテナンスがしづらいため、採用例は限られる。</p>

一体型ケースバック
裏蓋とケースが一体化したワンピース構造は、防水性と耐久性に極めて優れている。一方、ムーブメントのメンテナンスがしづらいため、採用例は限られる。

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