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ポロの実演とフィンガーフード
イベント当日は北海道ホームファームではポロが実演された他、ヴーヴ・クリコのイエローラベルに合わせたフィンガーフードも用意された

今回、「ガーデン・ガストロノミー」の舞台となったのは日本で唯一、ポロ競技ができる農場、北海道ホームファーム。ゲストが野菜を収穫し、ガーデンから直接、食卓へ。母なる大地のパワーと天候の恩恵を受けて、丁寧に育てられた採れたて野菜をシェフがその場で調理する。この日ばかりは新鮮な野菜がメニューの主役なのだ。そして、収穫から調理まで、一切の無駄が無い、そのプロセスは新たなサステナブルの形ともいえよう。

ゲストが野菜を収穫しガーデンから直接、食卓へ
フレッシュなバジルやラディッシュなどゲストも野菜の収穫を手伝った

今回、料理を担当したのは、和歌山にある「ヴィラ・アイーダ」の小林寛司シェフ。迎えるゲストは一日一組のみ、レストランのそばにある自家農園で採れた野菜をその日その日のコンディションに合わせてメニューを組み立てる小林シェフ。まさに、今回の「ガーデン・ガストロノミー」にこれ以上うってつけのシェフはいないだろう。

「ヴィラ アイーダ」の小林寛司シェフ
「ヴィラ アイーダ」の小林寛司シェフ。イタリアンをベースに野菜を主体としたオリジナリティーあふれる料理に、全国からファンが和歌山を訪れる

「ガーデン・ガストロノミー」に並ぶ料理は、ラ・グランダムの味わいを念頭に置きながらも、採れたての野菜を中心に組み立てられたメニュー。“私たちの黒ブドウは、最高の白ワインをもたらします”という言葉を残したマダム・クリコ。ピノ・ノワールへの愛情を形にした「ラ・グランダム」の味わいは複雑味と奥行きを持ち、そのスタイルは力強く、豊かな余韻を残してくれる。

ラ・グランダム2012
ジャスミンやスイカズラといった白い花、新鮮なアーモンド、ヘーゼルナッツ、はちみつ、ドライアプリコットなどのニュアンスが香りと味わいに表れるラ・グランダム2012
ジャガイモや百合根、根セロリを使った前菜<
ジャガイモや百合根、根セロリを使った前菜

まずは、温暖な陽気のもとで育った成熟度の高いブドウ、しかも90%がピノ・ノワールをブレンドという非常に力強くエレガントな味わいに仕上がったラ・グランダム2012。こちらはジャガイモや百合根、根セロリを使った前菜と合わせた。

クロ・コラン
シリーズでは9回目のリリースとなった「ラ・グランダム ロゼ2012」。ブレンドされる赤ワインが収穫される「クロ・コラン」はヴーヴ・クリコが所有するピノ・ノワールの畑でも最も古い区画
ラディッシュやハーブ、柚餅子で彩った採れたてのトマトの前菜
ラディッシュやハーブ、柚餅子で彩った採れたてのトマトの前菜

そして、ラディッシュやハーブ、柚餅子で彩った採れたてのトマトには「ラ・グランダム ロゼ2012」を。ピノ・ノワールが90%を占め、グラン・クリュ・ブージーの区画クロ・コランの赤ワインをブレンドした、フローラルで果実味の強い、美しさと力強さを兼ね備えたロゼ。複雑な香りをまとったトマトとベストマッチ。

ラ・グランダム1990のマグナムボトル
61%ピノ・ノワール、39%シャルドネをブレンド。用いられたブドウはシャンパーニュ地方の8つのグラン・クリュ畑から採れたもの
アスパラガスと採れたての野菜を合わせたサラダ
アスパラガスと採れたての野菜を合わせたサラダ

アスパラガスと採れたて野菜によるサラダには、ラ・グランダム1990のマグナムボトル。日照時間が非常に長い歴史的な年とされ、30年以上の熟成を経たシャンパーニュ。焼き菓子のような香ばしさ、完熟したドライフルーツのニュアンスが漂い、芳醇でシルキーな雰囲気を楽しめる圧巻の味わいが、青々とした香りのグリーンサラダを引き立てる。

採れたての野菜を目の前で調理
採れたての野菜を目の前で調理
ディナー会場になった北海道ホームファームの温室
北海道ホームファームの温室がディナー会場に

天・地・人が造り出した野菜、そしてグラン・クリュの畑で育ったブドウから造られた極上のシャンパーニュ。「モノ造り」への情熱と地球を想うサステナブルという思いをかけ合わせて実現した、自然のエネルギーと人間のパワーのマリアージュが、未来に向けた新たなる価値を生み出した。

取材=田上雅人(編集部)
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