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GSの時計作りをじっくり見学できる

エントランスの展示空間

エントランスの展示空間には交互に板を重ねて張り合わせる、大和張りという日本の神社仏閣、古い民家に採用される建築技法を採用。それによって、交互に凹凸ができ、折り重なる木の板が描く段差は、木々があたかも時のリズムを刻んでいるようだ。時計工房に相応しい時のリズムを視覚的にも感じさせてくれる。

さて、館内に足を踏み入れてみよう。内装に使われる木材はアカマツやカラマツを主とした集成材。集成材とはいえ、節を模様として生かし、木目は美しく揃い、どこか静謐で心落ち着く空間を演出してくれている。

エントランスのアーカイブ展示
セイコー「ローレル」をはじめとして、セイコースタイルを確立した44GS

エントランスには、GSの歴史、アーカイブを展示。懐中時計をベースに誕生したセイコー「ローレル」をはじめとして、セイコースタイルを確立した44GSなど、GSのデザインの源となったアイコニックなモデルを間近に見ることができる。

ムーブメントを解体した見本

ムーブメントを解体した見本。総部品数で200を超えるが、中のパーツに関しては開発・設計から製造まで社内で一貫して行う「マニュファクチュール」であるのもGSの特徴。最新の10振動のハイビートムーブメントCal.9SA5は「魅せるムーブメント」として、最初の設計からデザイナーが入っており、部品の見せ方も美しい。一番小さいねじはなんと直径約0.35㎜!

マイスターに与えられるゴールド、シルバー、ブロンズのバッジ

盛岡セイコー工業では独自に認定したプロフェッショナル人材制度を採用。組立など製造に携わるマイスター、設計・デザインなどに携わるスペシャリストに対して、それぞれゴールド、シルバー、ブロンズとランクが与えられているのだ。ちなみに、ゴールドは世界クラスの技能保有者で、「現代の名工」に認定されている職人もいる。なお、資格認定審査では個人の技術力だけでなく、技術の継承もその審査項目に含まれており、技術と経験を次世代に伝えていくことも大切にしている。

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