前菜からメイン、デザートまで多様な食材が、科学実験のように七変化!
この一皿は「モントリオールに旅した和牛」。低温長時間マリネさせた和牛に、カナダでよく使われるディルやコリアンダーなどのスパイスが染み込み、そこに世界的人気のジャパン・ウイスキー「響」をふりかけてフランベ、目の前でぶわっと炎が上がって完成する。まさに「日本の和牛がモントリオールを旅して、現地の味に染まって帰ってきた」というストーリーがライブ感たっぷりに表現されるというわけだ。
前菜に登場する「ドーナツ」(写真右)は、一口頬張ると中のたっぷりのキャビアと、表面のカカオニブの苦みや塩味、マスカルポーネのクリーミーさが絶妙な交響曲を奏でる。また「北京フォアグラ」(写真左)は、ココナッツクレープの上で鴨のフォアグラと、球体の甘味噌、キュウリのサラダを混ぜ合わせて楽しめる一品。他にも「エッグマサラ」や「シルクロード」などユニークな皿たちが続々登場。一晩で世界旅行をしたような気分になれるエキサイティングな食体験が待っている。
「タパス モラキュラーバー」
コの字型のカウンター内で牛窪料理長が多彩なプレゼンテーションを繰り広げる「食のアート」的な全14皿構成。18時~と20時45分~の2回(木曜は18時のみ)、8席までの事前予約制で2万5300円<税込サ別> 休日:月曜~水曜 別料金でワインペアリングやモクテルペアリングもあり。(マンダリン オリエンタル 東京 レストラン総合予約)
教えてくれる人
料理長
牛窪健人さん
幼少期からカナダで育ち、アートを専攻したユニークな肩書きを持つ。お客様が五感で楽しめるよう、世界各国の食材や料理をいろいろな手法でアレンジした一皿で、世界旅行を楽しむような体験を演出。
[MEN’S EX 2022年2月号DIGITAL Editionの記事を再構成]
※表示価格は税込み